Wikimedia Conference Japan 2010

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
Abstract: Wikimedia Conference Japan 2010, consisting in two parts, Tech Talk and Outreach, will be held in Tokyo on the coming Sundays, November 7 and 14 respectively. In both days admission is free but registration is required. For registration to the tech talk, visit http://atnd.org/events/9164 and to the outreach day, contact info.WCJ2010@gmail.com by mail.

以下の日程で、ウィキメディア・カンファレンス・ジャパン2010を開催します。

概要[edit]

11/7:WCJ2010 Tech Talk - MediaWiki Developers

ウィキメディア財団の技術運営エンジニア(Operations Engineer)であるRyan Lane氏による講演会を中心に。

11/14:WCJ2010 Outreach

ウィキペディアをはじめとしたウィキメディアのプロジェクトと、学術コミュニティの協同を考える。

詳細[edit]

Tech Talk[edit]

Ryan Lane氏の来日に合わせて、MediaWiki に関する技術イベントを開催します。

日時
11月7日(日)13:30 - 18:00 (開場 13:00)
場所
株式会社インターネットイニシアティブ 大会議室 (東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 17F
参加費
無料 (有料の懇親会があります)
申込み
http://atnd.org/events/9164
公式タグ
「wcj2010」。Twitterのハッシュタグやブログ、ソーシャルブックマークのタグなどにお使いください。

プログラム[edit]

分散処理プラットフォームHadoopによるWikipediaデータの解析 / 森 竜也(東京電機大学)
Wikipediaで配布されているXML形式のデータファイルを、Apacheの分散処理プラットフォームであるHadoopで解析する手法について、Wikipediaで公開されているRDBを使った手法との比較を交えて説明する。
MediaWikiの内部クラスと応用研究 / 中山 浩太郎(東京大学)
MediaWikiは,PHPで書かれているGPLなソフトウェアであるため,ダウンロードした瞬間から全ての機能にアクセスできる上に,自由に改造することができます.MediaWikiの中には管理者にとって便利なスクリプトが豊富に存在していますが,それと同時に研究者や開発者にとっては便利なライブラリが充実していることが大きな魅力です.例えば,Wikiの構文をパースして,オブジェクトに変換してくれるクラスや,WikiテキストをHTML化してくれるクラス,LaTeXの数式を処理するクラス,検索機能を実現するクラスなどが存在します.このようなクラスの構造やデータ構造を知ることは,MediaWikiを利用した研究や開発に役立ちますし,プラグイン開発にも役立つでしょう.本講演では,MediaWikiが持つクラスや内部のデータ構造の一部を紹介するとともに,それらを応用することで何ができるのか,研究事例を交えて紹介したいと思います.
MediaWiki開発者コミュニティに参加するには / Ryan Lane(Wikimedia Foundation)
有給スタッフと多数のボランティアが開発するMediaWiki。Wikipediaのような大規模サイトを念頭に設計されたコードの書き方、MediaWikiコミュニティへの適切な参加の仕方をお話しします。
(英語の講演ですが、遂次通訳があります)


Outreach[edit]

ウィキペディアをはじめとしたウィキメディアの諸プロジェクトにとって、学術コミュニティの存在は、信頼できる情報を生み出すものとして重要な情報源であるのはもちろんですが、逆に学術コミュニティからの関心も強まっているように感じます。昨年のWCJ2009では多くの学識者が話す側としても、聞く側としても参加していただけました。研究対象として、教育の場として、そして執筆というかたちでも、関与される例も増えているようです。小規模ですが、4月22日に情報社会学会・研究会「集合知、CGMにとっての専門家・専門知識:代替、補完、依存の諸相」、6月11日には応用力学ウィキペディア小委員会フォーラム([1])という集まりもありました。

2010年のウィキメディア・カンファレンス・ジャパンでは、ウィキペディア・ウィキメディアから学術コミュニティへのアウトリーチとして、両者の協同について考えることを企画します。

日時
11月14日(日)12:30 - 
場所
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター (東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2F
定員
50人
参加費
無料 (有料の懇親会があります)
申込み
info.WCJ2010@gmail.com へメールで申込みください。
公式タグ
「wcj2010」。Twitterのハッシュタグやブログ、ソーシャルブックマークのタグなどにお使いください。

プログラム[edit]

「ウィキペディア/ウィキメディアのプロジェクトと学術コミュニティの協同にむけて」
Ks aka 98(ウィキペディア日本語版ユーザー)
「日本学術会議『包括的学術誌コンソーシアム』提言に至る議論と学術コミュニティの将来像」
林 和弘(日本化学会、日本学術会議特任連携会員)[参考:『提言「学術誌問題の解決に向けて― 「包括的学術誌コンソーシアム」の創設 ―」』PDF
学術雑誌は冊子の時代から長い時間をかけて、研究者の情報収集や業績発表のための最重要メディアとなった。電子ジャーナル化によって、冊子から引き続く論文誌価格高騰問題や、タイトル単位では選べないパッケージ販売の問題がより顕在化し、研究に必要な雑誌が読めなくなる、あるいは機関によってアクセスしうる情報に差が出ている。 一方、学術情報を発信する側に立っても、グローバル化の中で学協会から、あるいは日本からの学術情報発信の在り方が議論されている。本講演では日本学術会議で出された提言とそこに至るまでの議論を紹介し、将来の学術情報流通に必要なメディアの在り方について考える機会としたい。
「学術情報流通の未来に向けた博物館、図書館、文書館(MLA)の可能性」
岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド)

ほか詳細は追ってお知らせします。

ぜひご参加ください。