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教育/ニュース/2024年10月/ウィキペディアは認知能力を向上させる

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
This page is a translated version of the page Education/News/October 2024/Wikipedia helps in improving cognitive skills and the translation is 100% complete.

認知能力の向上とウィキペディア

執筆者: Pavanaja
要約: 教育におけるウィキペディアに関して学生の認知能力を向上させるプラットフォームとして有効性を研究するプロジェクト。ウィキペディアを編集すると学生の認知能力が改善されると示しています。
ウィキ e-学習 Udupi 調査のグラフ

ウィキペディアは学習プラットフォームとして有効かどうか、研究プロジェクトが実施されました。被験者は大学院レベルの学生です。ウィキペディアの編集や新規記事の書き方、テンプレートなどの特徴に加えて、ウィキデータの概要とクエリの使い方を学びました。プロジェクトの開始と終了に合わせてテストを実施、学生の認知能力を評価しました。

教育の主な目的とは思考する人間を作り出すことであり、歩く百科事典ではありません。教育分野ではものを考える生徒の創造から知識は豊富でも思考プロセスが乏しい人たちの産出へと体系的に変化してきました。学習者は認知能力を導き育てる必要があります。ウィキペディアを学習用プラットフォームとして使用すると、この過程を改善し、浸透する学びにつながる可能性を備えています。高等教育では、ウィキペディアを学習資源に使いたいという関心が高まっています。ウィキペディアは教材利用もできます。すでに学生のほとんどはすでにウィキペディアを情報源として学習に役立てています。しかし、ウィキペディアに記事を書くと、知識の消費者に終わらず知識の創造者になり得ます。ウィキペディアの記事を書く学生には、本分である研究に携わることが求められます。本物の検証可能なリソースから情報を収集し、まず集めた情報の事実の有効性を検討してから、それをグローバル標準の記事に整理する段取りがあります。このプロセスを経ると、学生の思考プロセスは向上し、認知能力が向上します。

当プロジェクトはG・シャンカール博士(Shankar)率いる公立女子大学の女子学生24名が参加しました(インド、カルナータカ州ウドゥピ所在Govt Women's College。)参加した学生には特典として、1年にわたる「ウィキe-学習コース」履修証明書が授与されます(Wiki ELearning Course)。学生はウィキペディアの編集や記事の追加と翻訳に加えて、対象をウィキデータ、コモンズ、ウィキソース、ウィクショナリー、ウィキクォートに広げました。いずれも言語はカルナータカ語で行なっています。学生たちは地方出身で経済的にあまり恵まれないところから通学しています。自分のパソコンやラップトップを持っている人はおらず、1年にわたり毎週末、大学唯一のコンピュータ室に集まっては編集に励みました。認知テストはコース開始時と終了時に実施。その結果、当コース参加者の学生は認知度が向上したと判明し、コース実態はウィキペディア編集に終始していました。この研究は、同種ではインド諸語では初めて実施されました。