Movement Strategy/Events/Movement Charter Global Conversation, 26-27 June 2021/ウィキメディア財団より提言

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki

運動憲章起草委員会設立に関するウィキメディア財団の提案

さまざまな関係者より運動憲章草稿委員会の件が協議中であり、(訳注:設立の)提案が出されたことを考慮し、ウィキメディア財団よりこの新規の提案を提議します。(※=different parties)

その中で私たちは全ての関係者からあがった異なる懸案や優先事項※1を述べようと努めました。提案は確固たる方針群に立脚するものの、実施の詳細は例えば日程表など非常に柔軟です。事例によっては対立する相入れない考えを取捨選択する必要がありました。(※:1=priorities and concerns。2=incompatible ideas。)

皆さんから質問、反対意見、支持その他などお聞かせ願えないでしょうか。ぜひトークページに投稿するか、または運動戦略のチャット「テレグラム」Movement Strategy Telegram グループで発言してください。

6月27日の対話に続く修正提案

先週、公開した提案にはフィードバックとして有意義なもの、賛否両論ながら関心を引くもの※1、また批判もいくつか寄せられました。この提案に関する主な懸案を示すため、変更点をいくつかご紹介することにより、全員が互いに妥協点と前進する道を見出せるのではないかと希望します。way forward.(※:1=mixed and yet curious feedback。2=a point of compromise。)

提示された主な懸案事項:

  • 日程表にもっと余裕が必要。
  • 投票形式を取り入れると運動憲章草稿委員会の正当性も認知度も上がるはず。(※=awareness and legitimacy)

修正点の提案:

  • 日程表にもっと余裕を取り入れ、包括性を高めたり、フィードバックをより多く集めたり、その過程で微調整を行う。何か固有の〆切に縛られず、むしろ継続的な発展を目指す。
  • 当該の委員会は当初、15名で構成する見込みである。もし候補者が20名以上であるなら、選挙と選考を混合させた手順を導入する。候補者が19名以下の場合は、選挙を経ずに選定の手順を保つ。公平で多言語の選挙を主催するにはコミュニティにさらに努力を課し多くの作業が必要であり、それなりの人数の候補者がいないとそれを正当化できない。(※=election & selection)

選挙と選考の仕組み:

  • 候補者募集を多言語でウィキメディア運動全体に呼びかける。その告知の対象は提携団体ならびにウィキ・プロジェクト群のボランティアと同時に提携団体やウィキメディア財団の有償職員とする。
  • 候補者全員の名簿をメタ上に公開する。力量と多様性の指標※1を投票者と選考者※2に向け、草稿委員会に望まれる性質を明白に公示する。
  • 候補者の集まりから、ウィキ・プロジェクト群枠は7席、提携団体枠は6席、財団枠は2席をそれぞれ選考する。
    • 7席のウィキ・プロジェクト群枠は投票による順位付け方式※3によって、固有のウィキ・プロジェクトからの選出を2名以内とする制約を課す。上位7名の候補者に議席を与える。
    • 6席の提携団体枠は地域単位でまとめた提携団体の成員グループ※4の互選の順位※5により選出する。(選考者の選出方法は提携団体が決定。)この順位付けは選挙により決めるものとし、選挙結果とともに公開する。選挙によって議席を得た7名を除いたのちに、上位6候補が議席を得る。
    • 財団はその残りの名簿から2候補を選ぶものとする。
  • 委員会を設定したのちに、合意形成により3名以下の追加の候補者を選ぶことができるものとする。(※:1=Competence and Diversity matrices。2=selectors。3=a ranked voting system。4=a group of regionally distributed affiliate members。5=a ranking of all candidates agreed。)

草稿委員会の構成

  • 総勢15名前後、運動戦略の勧告ならびに方向性に同意する※1チーム。
  • チームは多様なプロジェクト、提携団体、財団から経験を集約するsup>※2。
  • 各委員は運動全般の意向を反映することに賛成する。特定のプロジェクトもしくは提携団体あるいは財団を代表するために存在しない。
  • 構成員は明確に多様であるべきでその条件とはジェンダー、信教、話す言語を含む。英語が流暢であるかどうかは委員になる必須条件ではない。
  • 構成員にはコスト相殺を目的とする手当として1百アメリカドルを隔月に支給する。(※:1=committed。2=collects。)

選考の手順

  • 第1段階:候補者募集の準備、メタウィキ上にページを設けて望まれるプロフィールと、翻訳を主な言語最低10言語版、さらに運動全体に呼びかける大掛かりな伝達※1を行う。
  • 第2段階:以下の3つの源から選考グループを形成する。
    • 提携団体は迅速な※2手順(定義の予定)を介し、アジア・東アジア・太平洋(ESEAP)、南アジア、中東および北アフリカ(MENA)、アフリカのサハラ以南、中央および東ヨーロッパ(CEE)、西ヨーロッパ、ラテンアメリカおよび北米州の各地域を代表する選考者のグループを形成する。
        • 提携団体が迅速な手順(定義の予定)を介して形成する選考者のグループは、アジア・東アジア・太平洋(ESEAP)、南アジア、中東および北アフリカ(MENA)、アフリカのサハラ以南、中央および東ヨーロッパ(CEE)、西ヨーロッパ、ラテンアメリカおよび北米州の各地域を代表する資質を備える※3ものとする。
    • 各種プロジェクトが迅速な手順(定義の予定)を介して形成する先行者のグループは、小規模な言語プロジェクトならびにウィキペディアの姉妹プロジェクト群に配慮する。
    • 財団は選考者2名を指名する。
  • 第3段階:委員会に加入する候補者全員には、所属に無関係に一括でメタウィキの特定のページで署名を求める。候補者はその署名を持って財団に帰属※4するものとし、(全てのプロジェクトにおいて制裁を受けておらず)適任であることを確定する。全ての候補者はこの集団に属する。候補者は選考者を兼務できない。
  • 第4段階(最終):15名前後の候補者の一覧を以下の方法に従って選考グループが制作※5する。(※:1=communication。2=agile。3=capable of representing。4=identified to the Foundation。5=produce。)
  1. 提携団体の選考者たちは非公開で上位15候補を順位付けする。
  2. プロジェクト群の選考者たちは同様に行う。
  3. 非公開の候補者一覧は2件どちらも先行者グループ内で共有する。
  4. 非公開の候補者一覧の2件は合成して上位10候補を一覧にする(数学的な合成とし算出方法は追って定義。)
  5. 選考グループ(プログラム群、提携団体、財団それぞれの選考者たち全員)でその10名を査定し委員会の多様性と正当性を高めるためさらに5名前後(ある程度の柔軟性を許容)を加算する。
  • 第5段階:起草委員会の委員を指名、公表。

提言を支える方針

  • 運動憲章起草委員会のチームとしての能力※1と多様性※2は重要であり、なおかつ委員の人選は複雑な選挙(選定)を待って作業を遅らせるに値しません。
  • 当該プロジェクトのボランティアおよび提携団体固有の手順はこの提案に含めてありません。該当する利害関係者の皆さんには、ぜひこれら手順の定義をお願いし、当方は日程遵守および多様性確保の面でお手伝いする所存です。
  • 当委員会はウィキメディア運動に寄り添い意思疎通を図り広く聞き取るよう努め、この目的達成のために参加型の諸方式※3の採用も検討するものとします。
  • 財団は当委員会の他の委員と足並みを揃えて※4貢献する2名を加えるつもりです。委員会の補佐をする職員とは異なる人々です。
  • 激しい乖離※5が「プロジェクト候補」と「提携団体候補」sup>※6の間に生じるのでは非生産的で不公平で、現実には多くのボランティアが両方の役割を兼務し、特に声の届きにくい集団※7ではその傾向があるためです。
  • コスト(負担)を相殺する手当※8とは、声の届きにくい集団の参加を容易にすると同時に、ボランティア(訳注:無償の作業者)への報酬に関連する納税義務(負債※9)やその他のリスクが発生しないように慎重に設けます。手当の詳細に関して共有したい点は他にもあるものの、この提案の文脈において明示するため、言及するにとどめたいと考えます。(※:1=competence。2=diversity。3=participatory methods。4=on an equal footing with。5=radical separation。6=“project candidates” and “affiliate candidates”。7=underrepresented groups。8=allowance。9=liabilities。)