ユニバーサル行動規範(UCoC)/改訂版執行ガイドライン/比較

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ユニバーサル行動規範

ユニバーサル行動規範のガイドライン改訂委員会は、施行ガイドラインの改訂を完了しました。改訂版施行ガイドラインは、(協定世界時間)2023年1月17日から1月31日まで、コミュニティによる批准プロセスにて投票が行われます。

委員会はこのガイドラインの草稿を改訂するために、2022年3月に結論が出たコミュニティ投票のときと同じく、同年5月から7月にかけてのコミュニティ議論期間、同年9月から10月のコミュニティでの検討で集まった意見や提案を踏まえ、共同作業を行いました。

この改訂版は次の分野に焦点を当てています。

  • 改訂委員会は、この改訂版を検討し、投票に時間を割いてくださった方々に感謝いたします。
  • 非熟練者でも翻訳しやすく、理解しやすいよう言語を簡単にする
  • UCoCの承諾という概念を明確にする
  • 告発した人と告発された人のプライバシーの調整を検討する
  • ユニバーサル行動規範協調委員会(U4C)およびその設立委員会について、より詳細を提供する
  • あいまいで多義的な表現や用語を明確化する

これらの変更点を検討しコメント投稿に時間をかけて下さる皆さんに、改訂委員会一同より感謝申し上げます。

1. UCoC執行ガイドライン

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加
UCoCはオンラインおよびオフラインのすべてのウィキメディア・スペースに適用されます。そのためUCoCを執行するには、責任を共有することが必要です。権限移譲という運動の価値観に沿って、これは可能な限り最もローカルな水準で行われるべきです。 UCoCはオンラインとオフラインのあらゆるウィキメディア空間に適用されます。そのためUCoCを執行するには、責任を共有することが必要です。 ウィキメディア運動における、中央からローカルへの権限移行という方針に従って、UCoCは、可能な限りもっともローカルに関連する水準で施行されるべきです。

1.1 UCoC執行ガイドラインの翻訳

UCoC施行ガイドラインの原版は英語版です。ウィキメディアプロジェクトで使用中の他の言語にも翻訳される予定です。 英語原版と翻訳版の間に意味の違いがある場合には、英語原版が優先され、決定の基礎になります。

1.1 UCoC執行ガイドラインの翻訳

UCoC施行ガイドラインの原版は英語版です。ウィキメディアプロジェクトで使用中の他の言語にも翻訳される予定です。 ウィキメディア財団は正確な翻訳のために最善を尽くします。 英語原版と翻訳版の間に意味の違いがある場合には、英語原版が優先され、決定の基礎になります。

新たな小区分

1.2 実施ガイドラインとUCoCの再検討

理事会の勧告に基づいて、執行ガイドラインの承認から1年後に、ウィキメディア財団は、UCoC執行ガイドラインとUCoCについて、コミュニティへの聞き取りおよび再検討を主催します。

2.予防作業

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

2.1 UCoCの告知と確認

さらに、 以下の個人は UCoCの遵守を確認する必要があります。:

  • ウィキメディア財団の全スタッフ、理事会委員、ウィキメディア提携団体委員会の委員とスタッフ。

2.1 UCoCの告知と確認

さらに、 以下の個人は UCoCの遵守を確認する必要があります。:

  • ウィキメディア財団の全スタッフおよび契約職員、理事会の理事 、ウィキメディア提携団体委員会の委員とスタッフ。

2.1.1 UCoCの認知を高める

UCoCへの認知を高めるために、UCoCへのリンクを以下の場所で利用可能にするべきです。

2.1.1 UCoCの認知を高める

UCoCへの認知を高めるために、UCoCへのリンクを以下の場所で利用可能にするものとします。

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

2.2 UCoC研修の推奨

U4C設立委員会は、ウィキメディア財団の支援のもとで、UCoCへの一般的な理解と実施する技能を提供するために、研修を開発し、実行するべきとします。(※U4C、ユニバーサル行動規範統合委員会)

関連する利害関係者は、協議するべきです。利害関係者には以下の各者が含まれますが、彼らだけには限りません。提携団体、提携団体委員会、裁定委員会、スチュワードと他のアドバンスド・ライツ保持者(上級権限保持者)、トラスト&セイフティ(信頼と安全チーム)と法務、その他、UCoCの全体像を規定するために有益だと考えられる人々です。 (訳注:※1=U4C、ユニバーサル行動規範統合委員会 the Universal Code of Conduct Coordinating Committee 後出。※2=T&S、Trust and Safety。)

2.2 UCoC研修の推奨

U4C設立委員会は、ウィキメディア財団の支援のもとで、UCoCへの一般的な理解と実施する技能を提供するために、研修を開発し、実行するものとします。(※U4C、ユニバーサル行動規範統合委員会)

研修の開発にあたって、関連する利害関係者は、協議するよう推奨されます。利害関係者には以下の各者が含まれますが、彼らだけには限りません。提携団体、提携団体委員会、裁定委員会、スチュワードと他のアドバンスド・ライツ保持者(上級権限保持者)、トラスト&セイフティ(信頼と安全チーム)と法務、その他、UCoCの全体像を規定するために有益だと考えられる人々です。

研修は、たがいに独立した単位(モジュール)群で構成され、概要全般、違反と支援の把握、複雑な事例と反論を扱うものとします。第1期のU4Cは発足後、必要に応じて、研修単位を維持管理し、更新するべきものとします 研修は、たがいに独立した単位(モジュール)群で構成され、概要全般、違反と支援の把握、複雑な事例と反論を扱うものとします。第1期のU4Cは発足後、必要に応じて、研修単位を維持管理し、更新する責任を負うものとします

自分たちのコミュニティ規模での研修が行われるように望む、ローカルのコミュニティやウィキメディアの提携者は、ウィキメディア財団から研修の実施に対して財政支援を受けられます。

研修単位は、さまざまな形式やさまざまなプラットフォーム上で簡単に利用可能になるようにつくられる必要があります。

研修単位をすべて終了した参加者は、自分の研修完了を広く認めさせる選択肢があると良いでしょう。

研修単位は、さまざまな形式およびアクセスしやすい、さまざまなプラットフォームで利用可能にする必要があります。 ウィキメディア財団は、コミュニティ規模での研修提供を望むローカルのコミュニティやウィキメディア提携団体に対し、実施にあたって資金援助を行うものとします。 これには翻訳のための支援も含まれます。

私たちは、ひとつ研修単位を修了した参加者たちに対して、研修完了を公開する選択肢を与えるよう、推奨します。

下記の研修の組み合わせを利用できるようにする必要があります。:

モジュールA - 事前指導(UCoC - 全般)

  • このモジュールはUCoCとその実施にあたり、共通理解を確実にするために役立つでしょう。
  • このモジュールは、UCoCが何なのか、どのような実施が期待されているのか、同様に、違反報告に役立てるために、どのようなツールを使えるのか簡潔に説明します。

モジュール B - 特定と報告(UCoC - 違反)

  • このモジュールによって、人々はUCoC違反を特定できる能力が身につきます。また、報告の手順を理解し、報告用ツールの使い方を学習します。
  • 違反のタイプと、どのように見分けるか、ローカルの文化的事情に従って報告すべき例、いつどこで報告書を作るか、またUCoCの手順における、事件の最善の処置方法を詳しく説明します。
  • 該当する場合、研修はUCoCの具体的な部分にも焦点を当てます。たとえば嫌がらせや、力による不当な扱いなどです。

研修単位 C - 複雑な事件、上訴(UCoC - 複雑な違反、上訴など)

  • これらのモジュールはU4Cに参加するための必須条件です。参加希望者やアドバンスド・ライツ保持者におすすめします。
  • このモジュールは2つの具体的なテーマを含む必要があります。
    • C1 - 対処が複雑な事件 (UCoC - 複数の違反):これはクロス-ウィキ(複数のウィキにわたる)事件や、長期の嫌がらせ、脅威の信憑性の確認、効果的で思いやりに満ちたコミュニケーション、被害者と他の弱者の安全を守る、などが含まれています。
    • C2 - 上訴に対しての処理、事件の終了(UCoC - 上訴):これはUCoCへの上訴への処理を含みます。
  • このモジュールは、指導員が主導し、U4Cの委員や志願者、それにコミュニティが選んだ 役務者(functionaries)に適合するようにつくられました。役務者は「非公式の個人データ方針へのアクセス」に署名していなければなりません。
  • たとえば、個々の研修単位やスライド、質問など、指導員主導の研修のための材料は、公開で使用可能である必要があります。
以下の研修の組み合わせを提案します。

モジュールA - 事前指導(UCoC - 全般)

  • UCoCおよび執行に対する共通認識を確実にするために役立ちます
  • 違反報告に使用可能なツールと同じように、UCoCの実体および期待される執行を簡潔に説明します

モジュール B - 特定と報告(UCoC - 違反)

  • UCoC違反を識別できる能力、また、報告の手順、報告用ツールの使い方の学習を、人々に与えます
  • 違反およびローカルの文化的背景のなかで報告すべき事例を識別する方法、報告書を作る方法や場所、またUCoCの過程のなかで事件への最善の対処方法を詳細に説明します
  • 研修はまた、(必要に応じて)UCoCの具体的な部分にも焦点を当てる必要がありま<iす。たとえば嫌がらせや、力による不当な扱いなどです。

研修単位 C - 複雑な事件、上訴(UCoC - 複雑な違反、上訴など)

  • これらのモジュールはU4Cに参加するための必須条件です。参加希望者やアドバンスド・ライツ保持者におすすめします。
  • このモジュールは2つの具体的なテーマを含む必要があります。
    • C1 - 複雑な事件への対処 (UCoC - 複数の違反):これはクロス-ウィキ(複数のウィキにわたる)事件や、長期の嫌がらせ、脅威の信憑性の確認、効果的で思いやりに満ちた対話、被害者や他の弱者の安全確保を取り扱います
    • C2 - 反論への対応、事件の終了(UCoC - 反論):UCoCにおける反論への対応を扱います
  • このモジュールは、指導員が主導し、U4Cの委員や志願者、それにコミュニティが選んだ 役務者(functionaries)に適合するようにつくられました。役務者は「非公式の個人データ方針へのアクセス」に署名していなければなりません。
  • 可能であれば、独立した研修単位、スライド、質問といった、指導員主導の研修資料は、公開で入手できるようにするものとします。 

3. 対応作業

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加
行の追加 以下の原則は、運動全体の報告システムの標準となるものです。
旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

3.1 UCoC違反の記録と対応過程の原則

報告

  • UCoC違反の報告は、違反行為の対象となった人物と同様、事件に気づいた無関係の第三者も行えるべきです。
  • 報告は、オンライン、オフライン、サードパーティの運営する空間、あるいは混在した場で起きたかにかかわらず、UCoC違反を対象にできるべきです
  • 報告書は公開あるいは、プライバシーをさまざまな度合いで尊重しながら作成できるべきです
  • 正確な危険性と正当性を判断するために、告発の信憑性と検証可能性は徹底的に調査されるべきです
  • 信頼できない、または、不公正な報告を頻繁に送った利用者は報告する権限を失うおそれがあります。
  • 告発された各者は、彼らが違反したとされる詳細に触れる権利を持つべきです 。ただし、その接触が危険を引き起こす可能性が高い場合、あるいは報告者や他者の安全に害をおよぼすであろう場合は除きます。
  • 指名された人物が習熟していない言語によって報告書が提出された場合、ウィキメディア財団は翻訳のための資源を提供するべきです。

3.1 UCoC違反の記録と対応過程の原則

報告

  • UCoC違反の報告は、違反行為の対象となった人物と同様、事件に気づいた無関係の第三者も行えるべきです。
  • 報告は、オンライン、オフライン、サードパーティの運営する空間、あるいは混在した場で起きたかにかかわらず、UCoC違反を対象にできるものとします
  • 報告書は公開あるいは、プライバシーをさまざまな度合いで尊重しながら作成できなければなりません
  • 正確な危険性と正当性を判断するために、告発の信憑性と検証可能性は徹底的に調査されるものとします
  • 信頼できない、または、不公正な報告を頻繁に送った利用者は報告する権限を失うおそれがあります。
  • 告発された各者は、彼らが違反したとされる詳細に触れる権利を持つものとします。ただし、その接触が危険を引き起こす可能性が高い場合、あるいは報告者や他者の安全に害をおよぼすであろう場合は除きます。
  • 指名された人物が習熟していない言語によって報告書が提出された場合、ウィキメディア財団は翻訳のための資源を提供しなければなりません
違反審査の手続き
  • 事件の結果は違反の重大性に比例するべきです
  • 事件は、背景を活用して情報を得たうえで、UCoCの原則に照らし合わせて判断するべきです
  • 事件は着実な時間枠のなかで解決し、長期化した場合は、参加者に対して、適切な時期に最新情報を提供するべきです
違反の処理
  • 結果は違反の重大性に比例するものとします
  • 事件は、背景を活用して情報を得たうえで、UCoCの原則に沿って判断するものとします。
  • 事件は着実な時間枠のなかで解決し、長期化した場合は、参加者に対して、適切な時期に最新情報を提供するものとします
透明性
  • 事件の公開保存記録を提供し、その一方で非公開事件ではプライバシーとセキュリティを保ちます。
  • コミュニティメンバーのプライバシーを尊重し、データ収集は最小限という原則を守りながら、UCoC違反および報告に関する基本的な統計を公開します。
透明性
  • 非公開事件ではプライバシーとセキュリティを保つ一方、UCoC違反を処理するグループは、可能なかぎり、それらの事件を公開記録として提供するものとします
  • ウィキメディア財団は、プライバシーを尊重しデータ収集は最小限という原則を守りながら、3.2節で提案された主要報告ツールの使用量について、基本的な統計を公開するものとします
    • UCoC違反を処理するその他のグループは、プライバシーを尊重しデータ収集は最小限という、その原則を守りながら、可能なかぎりUCoC違反と報告に関する基本的な統計を公開するよう奨励されます。.

3.1.1 進行中の事件に対してリソースを提供する

ローカルの運営組織によるUCoCの執行は、多様な方法で支援されるべきです

3.1.1 進行中の事件に対してリソースを提供する

ローカルの運営組織によるUCoCの執行は、多様な方法で支援されるものとします

3.1.2 違反の種類による執行

  • 訴訟や法的な脅威を伴う違反
    • 事件は早急に、ウィキメディア財団法律チーム、またはふさわしい場合には、脅威の理非を適切に判断できるその他の専門家に送られるべきです
  • 個人特定可能な情報の未承諾公開に関する違反
    • 一般的には、オーバーサイトあるいは編集禁止権限をもつ利用者が対処します。
    • トラスト&セーフティが対処する場合もあります。
    • 法的な義務が必要になる違反の際には、事件は早急にウィキメディア財団法律チーム、またはふさわしい場合には、事件の理非を適切に判断できる、その他の専門家に送られます。
  • 提携団体の組織統治に関する違反行為
    • 提携団体委員会が扱います
  • 組織的なUCoC不履行
    • ユニバーサル行動規範施行委員会が対処します
    • 組織的な不履行は、たとえば以下のようなものです。
      • ローカルにUCoCを実施する能力がない場合
      • ローカルの一貫した決定がUCoCと矛盾する場合
      • UCoC実施の拒否
      • リソースの欠如と問題に対処する意思の欠如
  • オン-ウィキでのUCoC違反
    • 複数のウィキにわたって発生したUCoC違反:グローバル管理者とスチュワード、単一ウィキのUCoC違反を処理する集団、あるいはU4Cが対処します。
    • 単一のウィキで起きたUCoC違反:個々のウィキメディアプロジェクトが、自分たちの既存のガイドラインに基づいて対処します
      • たとえば荒らし投稿のような単純なUCoC違反には、このガイドラインに抵触しない、既存の手段を通じて、既存の執行機関が対処します。
  • 技術スペースにおける違反
    • 技術行動規範委員会が対処します

3.1.2 違反の種類による執行

  • 訴訟や法的な脅威を伴う違反
    • ウィキメディア財団法律チーム、またはふさわしい場合には、事件の理非を適切に判断できる、その他の専門家に送られます
  • 個人特定可能な情報の未承諾公開に関する違反
    • 一般的には、オーバーサイトあるいは編集禁止権限をもつ利用者が対処します。
    • トラスト&セーフティが対処する場合もあります。
    • 法的な義務が必要になる違反の際には、ウィキメディア財団法律チーム、またはふさわしい場合には、事件の理非を適切に判断できる、その他の専門家に送られます
  • 提携団体の組織統治に関する違反行為
    • 提携団体委員会または同等の組織が対処します
  • 技術スペースにおける違反
    • 技術行動規範委員会が対処します
  • 組織的なUCoC不履行
    • ユニバーサル行動規範施行委員会が対処します
    • 組織的な不履行は、たとえば以下のようなものです。
      • ローカルにUCoCを実施する能力がない場合
      • ローカルの一貫した決定がUCoCと矛盾する場合
      • UCoC実施の拒否
      • リソースの欠如と問題に対処する意思の欠如
  • オン-ウィキでのUCoC違反
    • 複数のウィキにわたって発生したUCoC違反:グローバル管理者とスチュワード、単一ウィキのUCoC違反を処理する集団、あるいはこのガイドラインに抵触しない場合、U4Cが対処します。
    • 単一のウィキで起きたUCoC違反: このガイドラインに抵触しない場合、既存の執行組織が、自分たちの既存のガイドラインに基づいて対処します。
      • たとえば荒らし投稿のような単純なUCoC違反には、このガイドラインに抵触しない、既存の手段を通じて、既存の執行機関が対処します。
旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

3.2 報告ツールの推奨

ウィキメディア財団は、UCoC違反の報告を1箇所に集め、処理するためのツールを開発、維持管理するものとします。このツールを使用して、メディアウィキを通じて報告書を作ることが可能になるべきです

3.2 報告ツールの推奨

ウィキメディア財団は、UCoC違反の報告を1箇所に集め、処理するためのツールを開発、維持管理するものとします。 このツールを使用して、メディアウィキを通じて報告書を作ることが可能になるものとします

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

3.3.1 告発手続きの公平さ

すべての関係者は、自身の観点を語る機会を持つべきですが、プライバシーと安全を守るためには限定される可能性があります。より多くの情報、観点、背景を提供する助けとして、第三者に依頼して意見を得ることもできます。

3.3.1 告発手続きの公平さ

すべての当事者は、通常、問題と証拠について自身の見解を明らかにする機会を与えられるものとするとともに、より多くの情報、観点、背景を提供する助けとして、第三者に依頼して意見を得ることもできます。この機会は、プライバシーと安全を守るために限定される可能性があります。 

3.3.2 手続きの透明性

U4Cは、4.1での目的と範囲の定義に従って、UCoCの実施活動の有効性を説明文書として提供する べきです

ウィキメディアのプロジェクト群および提携団体は、可能な限り、UCoC方針本文に沿った方針と施行メカニズムを概説するページを維持するべきです

3.3.2 手続きの透明性

U4Cは、4.1で定義された目的と範囲にしたがって、UCoCの実施活動の有効性および(ウィキメディア)運動を通じた一般的な違反との関連を説明文書として提供する ものとします

ウィキメディア・プロジェクトと提携団体は、可能なかぎり、UCoC方針文書に従って、原則と執行の仕組みの概略を示したページを維持管理するものとします

3.3.3 異議申し立て

アドバンスド・ライツ保持者(上級権利保持者)個人がとった措置は、U4C以外のローカルや執行機関に対して上訴(不服申し立て)することができるべきです

執行機関は、関連する状況の情報と情状酌量の余地がある要因に基づいて、上訴を受け入れ、考慮するための基準を設定するべきです。これらの要因が含まれますが、しかしこれらに限りません:告発の検証可能性、制裁の長さと効果、また職権乱用の疑いがあるかどうか、あるいは他の構造上の問題はあるかなどです。

ウィキメディア財団の法務部による確実な決定に対して、上訴することはできません。

3.3.3 異議申し立て

個々のアドバンスド・ライツ保持者は、行った活動について、U4C以外のローカルやローカル間で共有している執行機関に対して不服を申し立てることができるものとします

執行機関は、事件関連の背景情報および情状酌量が可能な要因に基づいて、不服の申し立てを受け入れ、考慮する基準を設定することとします。 要因には以下が含まれますが、しかしこれだけに限りません:非難の検証可能性、処罰の長さと効果、また職権乱用の疑いあるいは他の構造上の問題、更なる違反の可能性はあるかどうかなどです

ウィキメディア財団の法務部による確実な決定に対して、上訴することはできません。 とはいえ、事案評価委員会はウィキメディア財団事務局の行動と決定の一部を審査することができます。法的要件が異なる場合は、事務局の行動と決定への具体的な不服の申し立てが制限され、一部の管轄で適用されない可能性があります。

4. UCoC統合委員会 (U4C)

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加
新しい、グローバルな委員会「ユニバーサル行動規範統合委員会」(U4C)が結成されるものとします。この委員会は、他の高位意思決定機関(たとえば、裁定委員会や提携団体委員会など)と同等の地位を得ます。

設立目的は、UCoCの執行にあたって、ローカルのグループに組織的な不具合がある場合の最終的な解決機関の提供です。U4Cの委員は、私たちのグローバルなコミュニティから構成され、グローバル性と多様性を反映しているべきです

新しい、グローバルな委員会「ユニバーサル行動規範統合委員会」(U4C)が結成されるものとします。この委員会は、他の高位意思決定機関(たとえば、裁定委員会や提携団体委員会など)と同等の地位を得ます。 設立目的は、UCoCの執行にあたって、ローカルのグループに組織的な不具合がある場合の最終的な解決機関の提供です。U4Cの委員は、私たちのグローバルなコミュニティから構成され、グローバル性と多様性を反映しているものとします
旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

4.2 選出、委員の立場、役割

必要に応じて財団のスタッフのサポートを得ながら、グローバルコミュニティが主催する1年に1度の選挙によって、投票権をもつ人々が選ばれるものとします。

4.2 選出、委員の立場、役割

グローバルコミュニティが主催する1年に1度の選挙によって、投票権をもつ人々が選ばれるものとします。

ウィキメディア財団は、投票権の無い委員を2名までU4Cに任命することができ、要望や目的に応じて、支援スタッフを提供することが可能です。 ウィキメディア財団は、投票権の無い委員を2名までU4Cに任命することができ、要望や目的に応じて、支援スタッフを提供するものとします
旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

4.3 手続き

U4Cは、会議の招集頻度(どれくらいの頻度で招集すべきか)やその他の手続きを決定するものとします。

4.3 手続き

U4Cは、会議の招集頻度(どれくらいの頻度で招集するものとするか)やその他の手続きを決定するものとします。

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加

4.5 U4C設立委員会

UCoC実施ガイドラインが承認された場合、ウィキメディア財団は、下記の目的のために設立委員会を作ります。

  • U4Cの手続き、方針、先例の使用の明確化
  • U4C手続きの残りの下書き制作
  • U4Cの設立のために必要な他の全支援計画の指定
  • U4Cの最初の選挙手続きを進める支援

設立委員会はボランティアのコミュニティ成員、提携団体のスタッフ、あるいは理事会の委員、ウィキメディア財団のスタッフから構成される べきです

委員は、ウィキメディア財団のコミュニティの回復力と持続可能性副代表によって選ばれるものとします。 ボランティアの委員は、ボランティアの委員は、尊敬されているコミュニティ成員であるべきで、以下の技能や特徴を優先します。

  • 方針の下書き作りの経験
  • ウィキメディア・プロジェクトにおける既存の規則や方針の適用の経験
  • オンラインでの協力経験
  • 共感
  • 国際的なチームでの協働経験
  • 参加型意思決定

また、可能な限り、運動の多様性を反映するような人たちを選びます。たとえば以下のようなものですが、以下に限りません。

  • 使用言語
  • 地理
  • 性別
  • 年齢
  • ホームウィキのプロジェクト規模
  • ウィキメディア運動における役割

この委員会は、この実施ガイドラインの実践的な適用を任務としているため、委員は、運動の実施プロセスに対する豊富な経験を有しており、その多様性を反映しているべきです。

4.5 U4C設立委員会

UCoC実施ガイドラインが承認された場合、ウィキメディア財団は、下記の目的のために設立委員会を作ります。

  • U4Cの手続き、方針、先例の使用を決定する。
  • U4C手続きの残りの下書き制作
  • U4Cの設立のために必要な他の全支援計画の指定
  • U4Cの最初の選挙手続きを進める支援

設立委員会はボランティアのコミュニティ成員、提携団体のスタッフ、あるいは理事会の委員、ウィキメディア財団のスタッフから構成されるものとします

委員は、ウィキメディア財団のコミュニティの回復力と持続可能性副代表によって選ばれるものとします。 ボランティアの委員は、ボランティアの委員は、尊敬されているコミュニティ成員であるべきです。

委員は私たちの運動の執行手続きの経験の多様性を反映しているものとします。たとえば以下のような事柄ですが、以下に限りません:方針の下書き作り、ウィキメディア・プロジェクトでの既存の規則と方針の適用に対する覚醒と熱心な参加、意思決定への参加。委員は運動の多様性を反映しているものとします。たとえば以下のようなものですが、以下に限りません: 話す言語(複数)、ジェンダー、年齢、地理、プロジェクトの種類。

5. 用語集

旧規約
改訂
新規約
改訂
新規追加
ローカル
単一のウィキメディア・プロジェクトのこと。 この用語はたいてい最小の、もっとも直接的に状況に適用できる運営機関に使われます。
ローカル
単一のウィキメディア・プロジェクトまたは提携団体や組織のこと。 この用語はたいてい最小の、もっとも直接的に状況に適用できる運営機関に使われます。
組織的な問題
ユニバーサル行動規範の不履行のうち、複数の参加者、特に上級権限保持者が関与して発生するパターンという問題のことです。
組織的な問題または不履行
ユニバーサル行動規範の不履行のうち、複数の参加者、特に上級権限保持者が関与して発生するパターンという問題のことです。
新たに追加
拘束を表す動詞
執行ガイドラインの下書きを書く際、起草委員会は、拘束を表すために、 「つくる」「開発する」「施行する」「しなければならない」「生産する」「するものとする」「するものとする」という動詞および助動詞を考えました。「推奨を表す動詞」と比較してください。(訳注:shallとwillは意味合いとしては差異は無いため、どちらも「するものとする」と翻訳)
事案審査委員会
メタでの定義をご覧ください
推奨を表す動詞
執行ガイドラインの下書きを書く際、起草委員会は、推奨を表すために動詞および助動詞「奨励する」「可能である」「提案する」「推奨する」「すべきである」の使用を考えました。束縛を表す動詞と比較してください。
職員
ウィキメディア運動組織に業務を割り当てる雇用者または/あるいは職員、ウィキメディア運動空間やウィキメディア・コミュニティ成員とのやりとりが必要な仕事をする運動組織の契約職員です。(ウィキメディア運動空間には、運動の活発化に使われるオフウィキのプラットフォームと同様、第三者による空間も含まれます。)
ウィキメディア財団事務局行動方針
方針あるいは後継の同等の方針が メタにあります。