ウィキメディア財団年次計画/2025-26/昨年度策定計画の進捗状況
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ウィキメディア財団は年間計画に照らして進捗状況を隔週刊のニュースレターとして発信しています。また昨年の計画に照らした6ヵ月単位の進捗状況スナップショットをご一読ください。
ハイライトに含まれるもの:
インフラ
- 待望のダークモードをリリースし、匿名ユーザーも対象に、40以上のウィキに導入しました。これは多くのウィキメディアンが長年抱いてきた要望でもあります。
- 投稿者がオンウィキで興味のあるイベントやコミュニティを簡単に見つけられるように、キャンペーン・イベント拡張機能の共同作業リスト機能(Collaboration List)を進展させます。
- コンテンツのモデレーションをより効率化しつつ、ボランティア編集者が偽情報と戦うのに使える一連のツールの最新版として、Automoderatorを導入します。
- コミュニティが自動ボットのスパムに迅速に対応できるように、AbuseFilter (不正行為対策)の編集者とメンテナーはフィルタが編集内容に一致するかどうか CAPTCHA で表示できるようにします。
- 編集者がデータを視覚化できるようにするチャート拡張機能を構築して、MediaWiki.org と先行導入ウィキ3件で利用できるようにしました。
- プロジェクトで拡張権限を預かるスチュワードなどの利用者の体験向上のため、グローバル・ブロックによるアカウント作成禁止の指定ができるようにしました。この変更以前は、グローバル・ブロックではもれなくアカウント作成を禁止していました。この変更により、スチュワードはグローバル・ブロックが IP アドレスに及ぼす意図しない副作用を軽減できるようになります。
- シングルユーザー・ログインを更新して、利便性を損なわないが安全とプライバシーにさらに配慮した体験を保証します。
- アップロードウィザードの改善(UploadWizard)により、コモンズの仲裁者の作業を楽にします。
- Phabricator では、ボランティアから報告された問題合計650件を6ヵ月で解決。例えば多言語ウィキの利用者は特別ページ「WhatLinksHere」(リンク元一覧)で訳文を非表示にできるようになりました。またリンク追加、ウィキペディアの Android 版アプリ、「PDFとしてダウンロード」システムなど重要な領域のバグも解決しました。
- 6件の実験を行い、どこに時間と注意をもっと多く投資すべきか学びます。
- ウィキペディアのコンテンツをリミックスして短い「おもしろ豆知識」動画を作成する実験をしたところ、187万回視聴され、151万人のユニークユーザーを獲得しました。
- 利用者発信の提案を収集して対処する効率性を高めるため、技術的な提案やアイデアを歓迎する空間としてコミュニティ要望リストを改良します。
- 大規模言語モデル (LLM) やその他のユースケースのトレーニングデータを収集する スクレイピング ボットにより推進されている インフラストラクチャ再利用の新しいトレンド に対応します。
ボランティア支援
この新しい目標は、昨年の「安全と包摂性」と「知識の公平性」の目標を組み合わせました。
- ウィキメディア財団と提携団体、ボランティアは第79回国際連合総会において、公開のインターネットを守るために協力しました。この活動の主張には、ウィキメディアなどコミュニティの管理による公共の電子コンテンツを保護する文言を包めることも含まれています。
- 変化する法的枠組みに対応し、ウィキペディアを標的として公的参加に反対する戦略訴訟(SLAPP=strategic lawsuits against public participation)と闘います。これはドイツで勝訴、パラグアイ最高裁判所でアミカス・ブリーフまたは法廷助言者を上提した件(訳注:アミカス・キュリエ)、メキシコ最高裁判所で法廷助言者を上提した件を含みます。
- インドで進行中の訴訟に関してあらゆる手段を講じウィキメディアン複数名の権利を擁護します。
- 記録上最大とされる選挙の年にウィキメディアのプロジェクト群を監視して対応。
- アカウント未登録(ログアウト)編集者向けに複数のウィキで仮アカウントの展開に着手。
- オンラインで開催したウィキマニア・カトヴィツェでは、現地(ポーランド)とオンラインで一堂に会したウィキメディアンは143ヵ国の2227名超。このウィキマニアは愛を込めて実現、私たちの運動の次世代を迎え入れ、製品と技術に着目して運動全体の関係者を称えて、私たちの運動の未来について論じました。
- 言語の公平性を向上 - 特にパイロット版を導入したら言語委員会の承認を受けたウィキペディア5件の新設を加速させました。
- ウィキ祝い WikiCelebrate を介して複数言語版のコミュニティに所属するウィキメディアン4名を祝福しました。
- 地域単位※およびテーマ別のカンファレンス(グローバル権利擁護=Global Advocacy)に支援を提供します。(※=ウィキペディアアラビア語版、ウィキインダバ WikiIndaba、ウィキカンファレンス北アメリカ WikiConference North America、フランス語圏ウィキ・コンベンション FrenchWikiConvention、イタリア語圏ウィキ・カンファレンス itWikiCon 2024、ウィキメディア中欧東欧会議 Wikimedia CEE Meeting(英語版)、バングラデシュ・ウィキカンファレンス Bangla WikiConference(英語版)、ウィキ・ナイジェリア Wiki Nigeria(英語版)。)
効率化
- 2024「Big English」キャンペーンを含めた複数のチャンネルを増やして、収益目標の多様化を達成。
- サンフランシスコにあった財団事務所からの移転の完了によりコストパフォーマンスが向上し、面積を大幅に縮小した新しい本部物件は賃貸料を80%以上圧縮しました。
- ウィキメディア・エンタープライズは、主要カスタマーとの契約継続に加え、多数の新規カスタマー(1、2、3)の獲得により成長を続けています。これらのカスタマーをサポートし、さらなるカスタマー拡大を促進するため、API suiteに解析済みレファレンス、構造化コンテンツデータセット、拡張フリーアクセスティアなど、いくつかの主要な新機能を追加しました。
