ウィキメディア財団理事会の掲示板/2021年1月 - 定款細則の改定の承認および今後の新理事の選出に関する意見の募集

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki

理事会は、少し前の12月9日と1月8日の2回のミーティングで、理事会の運営体制とプロセスの改善点について話し合いを行い、承認されました。ウィキメディア財団の運営組織として、我々のキャパシティ、パフォーマンス、活動の多様性の表し方を向上させたいと考えています。その目標のために定款細則を改訂しました。

新定款細則には、主に以下の変更点が含まれています。

  • 理事会のメンバーを最大16人に増やしました(以前は10人でした)。理事はボランティア制で、無報酬です。理事会は、ウィキメディア財団を運営するのに求められるさまざまな専門分野に適切に対応するためには理事を増やす必要があると考えています。ウィキメディア財団とは、何百ものプロジェクト、コミュニティ、提携団体によって形成される国際的な活動をサポートする450名を超えるスタッフを擁する組織なのです。
  • コミュニティおよび提携団体が選出する理事を1つのカテゴリーに統合しました。コミュニティが選出する指定された数の議席と提携団体が選出する指定された数の議席とするよりも、理事会は16議席のうち8議席を「コミュニティおよび提携団体が選出する」議席とすることを決定しました。これらのプロセスは定款細則に定義されていないため、別途協議の予定です。理事会は、最大で7議席を直接任命します。ジミー・ウェールズがコミュニティ創設理事であることに変更はありません。当初我々が提案した「コミュニティが提供する」という言葉を使わず、現在は「コミュニティおよび提携団体が選出する」議席と呼んでいます。
  • コミュニティおよび提携団体が選出する議席と理事会が選出する議席とのバランスを維持すること。理事会は、理事会が任命した議席数が「コミュニティおよび提携団体が選出する」議席数を上回ってしまう場合には、理事会が任命した議席を足せないような予防策を講じています。理事会は、コミュニティを代表する強力な人材を確保することに努めています。

その他変更点は、理事の任期と更新、理事会に加入する前にスタッフとしてや運営としての役割を辞任すること、また任意の第二副理事長の役割の創設について言及しています。理事の受託者義務、ミーティングにおけるCEOの役割、会計担当の任務、そして理事会が理事会の最終的な任命を行うという法的要件に関する文言(候補者を指名するコミュニティや提携団体のプロセスがある場合を含む)などのテーマについて、定款細則の文言を明確にしました。

これらの改訂を盛り込むために、ウィキメディア財団ウェブサイトにある定款細則は改定されました(check the diff)。

当初「理事候補者の評価基準」としていた理事候補者を評価するのに役立つ理事評価書は、理事会によって承認されたものです。

コミュニティから理事を選出するプロセスを話し合うため、多言語で意見の募集を計画しています。理事会は、検討および話し合いのための様々な選択肢を提示します。コミュニティで代表を選出するための確かなプロセス作りという目標と、最終的に任命される候補者のスキル、資格、多様性の向上という目標を満たすことを目的としています。今回の募集は2月1日から3月14日までの期間で行われます。財団は、活動全体での幅広い認識、参加、代表性を確保するためファシリテーター チームを準備しています。

今回の意見募集の結果については、これらのプロセスに関する理事会の決定を3月から4月に知らせる予定です。理事会が集まりレビューを行い、最終的な選出方法を承認します。承認後は、期限が超過しているコミュニティ理事3議席の更新と新たに理事3名を任命するプロセスをスタートさせる予定です。

理事会を代表して、

マリア・セフィダリ(理事長)