Wikimedians of Japan User Group/Our vision

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki

目標[edit]

理念
日本語版ウィキメディア・プロジェクトは規模が大きく、特にウィキペディアは1ヶ月に約5000回あまりの編集が行われています。ウィキペディアは、スマートフォンが普及し、Google検索の上位に表示されるようになるなど、時代の変化にしたがって、ますます重要性が増しています。
私たちの目標は、ウィキメディア・プロジェクトの品質のさらなる向上を助け、閲覧者である日本語話者の知的好奇心の向上や、知的格差の減少に役立つことです。
そのために、私たちは日本語版ウィキメディア・プロジェクト参加者が安心して能力を発揮できる環境づくりも目指します。
もし私たちが上記のような変化を起こすことができれば、世界中で展開されているウィキメディア運動(本来目指す状態)や他の言語版との連携にも役立つでしょう。

最終目標[edit]

  • さまざまな立場の参加者が、安全で、受け入れられていると思うこと。
ここでいう安全には以下の二種類があります。
1. 嫌がらせや脅迫・暴力といった犯罪的な暴力がないこと(すぐに何らかの対策を打てること)
2. 心理的に安全だと感じられること(議論があっても、人格攻撃やその他の不利益がないこと)
  • 日本語版ウィキプロジェクト群の質のさらなる向上に寄与できること。
  • 現状隔絶に近い世界中のウィキプロジェクトと連携すること。

直近の目標[edit]

近い将来における、日本語版ウィキ・プロジェクト群のさらなる向上のために以下のような活動目標を立てています。

2025 - 2026年ごろ[edit]

  1. 学生のボランティアを応援する部署のある大学や高等教育機関と提携し、学生に専門分野の記事を書いてもらうことを目指します。(ウィキメディア財団が本来掲げるエデュケーションとサイエンスの記事を増やします)
    1. できれば、そのボランティア活動が、学生当人にも何らかの益をもたらす仕組みのある大学に依頼(ボランティア参加で単位がもらえるなど)(学生の能力を就活で活かせるよう、東証上場企業を中心に人事にあたります。決して、個別就活をサポートするものではありません。海外のようにWikiでの活動が評価されるように。発信力、執筆力、リサーチ力、社会に役立とうという心構え、オンライン上の技能・技術・知識、翻訳する人なら英語力、海外のWikimediaイベントに出る人なら英会話力、など)

2024 - 2025年ごろ[edit]

学生ボランティアに混乱なく執筆してもらえる体制を作ること。(まず少人数に依頼)
  • 若い学生、特に女子学生には、日本語版ウィキプロジェクトの文化は、入りにくいと感じられる可能性があります。あらかじめ、該当大学の学生に、どういう環境や教え方ならば執筆しやすか、インタビューまたは書面調査を行います。
  • コンテンツギャップの調査を行い、彼ら彼女らに執筆を依頼する箇所を相談します。
日本語版ウィキプロジェクト群の信用を増します
日本では、特に教育機関においては、政府や都道府県に認定された団体でなければ「信用」を得にくい状況です。
  • ウィキペディアのことは知られていますが編集者・貢献者は全員、各地の無償ボランティアです。ウィキメディア財団はアメリカの非営利団体であり日本に拠点はありません。ウィキメディア財団が公認した国別団体(支部ではなく独立した団体)が存在する国もありますが日本にはありません。これでは「信用」を得る状態ではありません。
    • ここでいう「信用」は以下のような不安や心配を抱かせない状態です:
      詐欺ではないか
      個人情報を利用されるのではないか
      過激な政治団体やカルト宗教団体の出先機関ではないか
      激しすぎる労働を無償でやらされるのではないか
      無意味な労働をさせられるのではないか
    • 「無料であること」に何か意図が隠されているのではないかと考えがちです。公共のためであっても、その母体は「信用できないかもしれない」と思われがちです。
ウィキメディア財団も、おそらくそれほど信頼されていません。募金の広告の機械翻訳が『胡散臭いもの』であったことも拍車をかけています。

上記の状態に対応する話し合いを進めようとしています。

そのために「日本語話者Wikimedianの利用者グループ」を作ります(作りました)。
2024年に、利用者グループを「NPO法人」として東京都に公認してもらうことを目指します。

2023 - 2024年[edit]

  • 2023年には、財団に利用者グループとして認定されることを目指します(10月6日内定)。
  • また、学生に参加していただくためにも、新規・古参問わず現在の参加者から視た、現在のコミュニティやルールに対しての意見を調査する必要があります。
    • 助成金申請のための事前調査として、30人ほどの日本語版ウィキペディア編集者に対し、コミュニティへの満足度アンケートを行いました。回答者の約70%が男性で、その他の性と女性が30%ほどでした。注目すべきは、満足度が低い回答者は、全員女性だったことです。
    • 2023年10月27日から11月6日、ログイン利用者に対し大規模なランドスケープ調査ならびに、主に女性に対する質的な調査を行います。(LGBTQ+の方々の動向について海外の公認団体から問い合わせがありましたが、どう調査すれば良いのか分からず、今回の調査の主たる対象とはなっていません。今後のためにお知恵をいただければありがたいです)

より良い結果を出すために是非、ご協力をお願いいたします。

グループの認定に関して
2023年10月6日、内定の連絡がありました。2023年6月7日、認定を得るための提携団体委員会から最初の返信が来ました。12日に2度目の返信が来ました。8つの基準の内、2つについてのアドバイスをいただきました。基準ではありませんが、独自ロゴについての注意事項もありました。7月6日に「I am pleased to inform you that the staff review process is concluded, I am now sending this application to the full committee for final decision. You can expect to hear back from me by the end of July 2023.」とのメールを頂きました

未着手 東京都公認NPO法人に関しては、2024年まで成立のための準備をします。住所をどこにするかで行き詰っています。

法人化について
当初は、助成金の受け取り口座開設の条件であると考えたのですが、透明性・公正性のためにウィキメディア財団が有する機能を利用することになりました。したがって助成金は日本に送金されず、左記機能から調査専門会社への支払いなど、一切の経費が支出されます。当該支出は厳格に管理され、12ヵ月後、残金がある場合、ウィキメディア財団に返金となります。この管理機能のために助成金の約10%が左記機能の法人に支出されます。
この点について詳細を知りたい方は YShibata (talk) にご連絡ください。これまで/これからアウトリーチなどで助成金をウィキメディア財団に申請した/する場合について、この機能を考慮する必要は無いと思います。update2023年9月3日現在、この点について変更が予定されています(変更されました)。

戦略[edit]

利用者グループの当ページを作るための参考フォーマットが英語で〈strategy〉なのでこのまま直訳を残しています

1.日本語版ウィキメディアプロジェクトに関しては、コンテンツの質的な向上が必要である。執筆に関するコミュニティへの支援を行う。
1-1 貢献者と閲覧者の多様な要求に応えるよう、記事と貢献者双方における多様性を目指す
1-2 コンテンツの欠落を埋めるための活動を行う
2.ウィキプロジェクト参加者の心理的安全性を高めるための啓発活動
3.ユーザーグループのメンバーの増加と運営体制の確立
4.他言語版のウィキメディアン、多言語版のユーザーとの接点が少なく、日本語版の活動についてはあまり周知がなされていなかった。日本/日本語版での活動についての調査および情報発信を行う。
5.日本では、ユーザーグループの成立以前から、ウィキメディアンと外部との関係構築があり、多くの初心者向けプログラムが開催されている。これらに関しては、互いの活動を尊重しつつ、必要に応じて互いに連携・補完しあうことができる関係を構築する。
6.日本語版ウィキペディアに集中している状況から、他のウィキメディアプロジェクトへの関心を高める。
7.オープンデータの活用と活用方法の周知