ウィキペディア図書館/新しい分館設立ガイド
ウィキペディア図書館 (TWL) は編集者がもっと楽に検索し、調査できる場所です。どの言語コミュニティも自分たちに必要な形にウィキペディア図書館のモデルを適用することができます。新しい分館の多くは立ち上げの時は小規模で、英語版 TWL とは異なる方向へと成長していきます。すばらしいことです!
分館はどれもそれぞれ他の分館とは異なるとして、立ち上げの手続きを自分たちだけで行うわけではありません。ウィキペディア図書館チームは皆さんの取り組みとして、分館の立ち上げや連絡業務、普及活動、組織作り、管理さらに協力者のネットワーク作りをお手伝いします。
皆さんにはチームワークをお勧めしますが、コミュニティで1人以上のメインの連絡係を決め、分館設定のプロセスを統括するのはよい考えです。
このガイドは次の各点で役に立ちます。
- ご利用のウィキから既存の情報源を探す
- 活動しているコミュニティでウィキペディア図書館 (TWL) を話題にして、コミュニティのために信頼できる情報源へのアクセス確保には、いちばんよい用法はなにか聞き取る
- ご利用のウィキで TWL 分館を立ち上げるため、協力者の皆さんに登録してもらう
- 図書館サービスを提供するページ群を作成する
- 活動しているコミュニティでウィキペディア図書館プログラムのどれかを開始する
ご質問や問題点がある場合は、どの段階でもチーム宛てwikipedialibrary
wikimedia.orgにご連絡をお願いします
さらに情報収集をしたり質問を投稿して回答を得るには、よくある質問へどうぞ!
概要
このプロセスの一環として行うことの概要を以下にご紹介します。
- ステップ1E: 探索する — 既存のよく開発されたウィキペディア図書館分館を訪問し、閲覧。さまざまな種類の情報源とプロジェクトに注目してください。それらがご自身のコミュニティに既に存在していないか、同等の情報源がある場所を発見してください。
- ステップ2: コミュニティと話し合う — 主に活動するコミュニティのポータルでフィードバックを集め、同じコミュニティ内にその他の情報源がないか調べることと、最も重要なのは、コミュニティが希望するリソースを特定することです。興味を示した編集者で手助けをしたい人に登録してもらい、場を提供して図書館分館設立について広く協議しましょう。
- ステップ3: 基本ページ作り — オンウィキの「ホーム」と、分館の立ち上げから円滑に運営できるように、いくつか重要なページを作ります。これら基本ページを作りながら、「ナビゲーション用テンプレート」を作成してページの構成を管理し、他の編集者から見つけやすくします。
- ステップ4: 支援ボランティアを集める — コミュニティとの協議ほかから参加者をまとめて、個別のタスクやプロジェクトを担当するボランティアを募集します。
もし負担が大きいと感じるようでしたら、小規模あるいは活動量が少ないウィキ向けの、もう少し手軽な11項目のTWL 小規模な分館設定ガイドを参照してください。
成果
- 設立プロセスの概要をチェックし終わりました。おめでとうございます!
完了
ステップ1: すでに存在するウィキペディア図書館を探索する
30–60分を使い、よく開発されたウィキペディア図書館の各ページを見て回ります。自分たちのコミュニティに既にあるもの、自分たちのニーズに適したものがあるか、自分たちのためにどんな特有のページが必要か、気をつけながら探します。サンプルのプロジェクトの多くは (少なくとも立ち上げたばかりの時期は) 自分たちには不要かもしれませんし— 目的はさまざまなアイデアをお見せすることです。


これらのリンク先は英語版ウィキペディアのページです。その他の分館について関心がある場合は、グローバルな一覧からそれぞれの分館のページを参照してください。
- 基礎編
- 文献検索用のアクセス先
- 学術雑誌の掲載内容 (en)
- JSTOR ログイン (en)
- 分館の開発
- 調整役のページ(en)
- オープンアクセスとは(en)
- ニュースレター Books and Bytes (en)
- アウトリーチ
質問
質問をいくつかご紹介しますので、ご自身のコミュニティに既にあるページやプロジェクトを閲覧していきましょう。もしもまだそのページがない、あるいはそれぞれのページが未作成の場合にもご心配なく。そういうときのためにこのガイドを設けたのですから。
- 編集者同士、リソースを交換または共有できる場所はオンラインにありますか?
- 編集者が書籍を購入または取り寄せできるプログラムはありますか?
- 学術誌や研究データベースと連携して、編集者のアクセスできるように企画していますか?
- 書籍や学術誌をデジタル化するプログラムはありますか?
- 図書館員やレファレンス専門員が集まる場所をいますか?
- 研究に関する質問を受ける場所はありますか?
- 無料で利用できるオープンアクセスのリソースを一覧にまとめたページはありますか?
- 図書館員、アーカイブ担当者、またはGLAM専門職向けにコミュニティのアウトリーチ(普及広報)ポータルはありますか?
- エディタソンや研修会、編集講座など、図書館内または図書館員向けの企画を催していますか?
- ご自身の地域にある教育プログラムを通じて、大学や大学図書館と連携していますか?
- 会議やイベントで編集者は図書館専門家向けに講演や発表を担当していますか?
- 上記以外に、関連するリソースやプロジェクトはありますか?
- ご自身のコミュニティにとって、最も役立つと思われるものはどの学術誌や書籍、出版社やプログラム、プロジェクトやウェブページ、パートナー連携やデータベース、リソースやサービスか列記してください。
成果
- さて、そろそろウィキペディア図書館の分館のイメージが理解できたと思います。
完了 - 上記の質問に答える形で情報源の一覧を作ったところ、ご利用のウィキにページを作ることができました
完了 - こちらのインベントリ inventory とリンクしたグローバルな分館のページを作成され(サンプルご参照)、この分館の将来の発展を記録する空間にも結びつきました。以下の入力欄にご利用の言語コードを記入し、ボタンを押してください。するとプリロードされたページの見た目を確認できます。
ステップ2: コミュニティと話し合う
次のステップは、コミュニティに示して意見を交換することです。その手順により、ウィキペディア図書館にどのような機能があるかより深く理解できます。ウィキペディア図書館をコミュニティに説明して有用性を伝えたら、以下の点を質問してみましょう。
- コミュニティはすでに、どんな図書館のリソースやサービスを利用してきたか?
- コミュニティが利用したい と考える図書館のリソースやサービスとは?
- 編集者の皆さんで分館の作成に協力したいと考えている人はいるかどうか?
- このプロジェクト全般は支持してもらえるか? それとも、他にご意見ご指摘や懸念すべき事項はないか?
現状をコミュニティに理解してもらいやすくなるよう、最初の自己分析ページへのリンク共有を検討しましょう。質問したい内容には、詳細な回答が得られない場合があるとしても、それ自体は問題ではなく -- そもそも重要なのは最初から透明性を保ちつつ質問を投げかける点です。
これら個別に詳細を知りたいリソースごとに把握すること:
- そのリソースは編集者の皆さんに積極的に利用されているかどうか
- 需要があるリソースなのに、管理が行き届いていないものはどれか
- 主にどの編集者が(複数可)、それぞれのサービスをオンラインで補佐しようと積極的に活動しているか
- 主にどの編集者が、図書館との連携やアウトリーチ活動に積極的に取り組んでいるか
Listen for broader trends as well: より広範な傾向にも耳を傾けましょう。
- コミュニティが関心を寄せる特定の種類の資料から、皆さん
のウィキメディア・プロジェクトのコミュニティが図書館に寄せる、別の潜在ニーズを示しているか?
- 考慮事項:最も労力が少なく、かつ効果の高いサービスは何か?
- 調査研究に支援をするなら、最も関心が高くニーズが多い分野はどこか?
- 既に実施中のプログラムのうち、もっと時間と労力残すとをかけたら恩恵を受けるのはどれか?
コミュニティの皆さんとの協議には、ウィキペディア図書館のコミュニティとの相談に向けたメッセージを翻訳して使い、よく利用されているページやプロジェクトで人をひきつけているところを台案にすると始めやすいかもしれません。活発な編集者やグループを相談に招くのがコツです。
議論を注意深く見守り、参加者に詳細を共有したり、コメントの説明を促したりしましょう(だからと言ってすべての批判に反論しないでください)。オープンアクセス対有料コンテンツ(ペイウォール)の懸念が示されたときは、こちらのガイド(英語版)が参考になるかもしれません。
会話を終えたら、ご自身の作ったメタウィキにある分館のページにまとめを書いて、コミュニティが要望するリソースを重要度順に一覧にします。こうして順位をつけた新しい一覧はまとめと共に、分館を拡張する下案として使えます。
成果
- コミュニティとの相談が終了
完了 - その後、ウィキペディア図書館チームにローカルのコミュニティの関心や手を貸そうという雰囲気のレベル、加えて示されたプロジェクトのうち最も支持されたものをレポートしてください。
完了 - 既存の図書館リソースの一覧を改善し拡張
完了 - 分館の立ち上げに手を貸してくれるボランティアの皆さんを集めはじめる
完了
ステップ3: ページをセットアップする
さて、ウィキペディア図書館分館の設定をいよいよ始めましょう。段取りはコードごとページの内容を複写して転記、翻訳、さらに分館の利用者の皆さんに便利な関連ページの作成です。例を載せてありますが、まず設定キットを翻訳しましょう。もし、どれかご自身のコミュニティには不用なページがあったら、除去してもかまいませんし、全ページを揃えなくても使いやすいページだけ置くのが最適なら、採用するページに集中して作業しましょう。
どうも負担が重すぎると感じたら、もっと簡略な「Light Branch」セットアップのガイド[[:m:Special:Mylanguage/The Wikipedia Library/Light branch setup|Template:Langicon]]があり、そちらは小規模もしくは活動が少なめのプロジェクトに適するように設計してあります。
これらページを設定した段階で、コミュニティからの聞き取りで関心を寄せておられる参加者の皆さんにも関与してもらうのが肝心です。その人たちには翻訳やページ設定、また当該のページ利用を呼びかける面で手を貸してもらいます。
基本ページ
- メインページ — ホームページとして使い、図書館プロジェクトとサービスへのリンクを置きます (順序は好みに変えてください)
- このページについて — ここは基本情報のページで、ウィキペディア図書館分館の説明 — どんな目的でどのように運営するのか、運営陣はどんな資質の人たちか述べています。
- 設定キット: The Wikipedia Library/Kit/About
- サンプル: Wikipedia:The Wikipedia Library/About 英語版「このページについて」
- 設定キット: The Wikipedia Library/Kit/About
- 定期刊行物 — 編集者から定期刊行物やデータベースへのアクセス権の応募や新規の申請を受け付けます。もし定期刊行物の利用権をまだどこからも寄贈されていない場合は、あちこちで入手できるものとはの記述の翻訳作業をしたり、あるいは提携関係を交渉するとよい出版者の名前を出し合ったりする場所に使えます
- 共有する — ウィキペディアンが入手できた情報源を共有する場所です。時には「情報源交換所」とも呼びます
- コミュニティ図書館 — ウィキペディアンが集まり、なかなか利用しにくい資料をどうやって使うか情報交換します
- 設定キット: The Wikipedia Library/Kit/Community library
- サンプル集: English Wikipedia
- 設定キット: The Wikipedia Library/Kit/Community library
- 無料でアクセス自由な情報源 — 無料もしくはアクセス無制限の情報源とデータベースをまとめます。編集者に、もっとオープンなコンテンツを指示しながら、調べものをするコツを伝えます
- レファレンスデスク — 調べものでわからないことがあったら相談する場所です
- 調整役 — ボランティアの皆さんがプロフィールを記入したり新人ボランティアに登録をしてもらいヘルプが受けられるようにする場所です
- ナビゲーションボックス — このテンプレートは図書館ページすべてのリンクを一箇所にまとめます
- ご留意点
- ページ内の文章は皆さんのコミュニティにフィットするよう、適宜、変更しましょう。いずれも元の案としてスタート用に使ってもらうためにご用意してあり、1語1句そっくり引き移す必要は「ありません」。ぜひ、ご自身で改変を!
- いつも活動しているホーム・ウィキと対照させ、URL アドレス類は /kit/ を除去して(標準のページ名前空間ではなく)「Wikipedia:」名前空間に差し替えます。一例としては「Wikipedia:ウィキペディア図書館/書籍」など。メインページ自体は「/main/」を除去して、たとえば「Wikipedia:ウィキペディア図書館」などを採用。
- ローカル化の作業としては、本文や見出しの翻訳だけでなく、ウィキ間リンクも更新をお忘れなく。
- 対応するカテゴリも作っておくと、ウィキペディア図書館(Wikipedia Library)に関連のあるページを串刺しにして追跡するのに便利です。
- また、メインページの題名は必ずしも「ウィキペディア図書館」The Wikipedia Library" にしなくてもかまいません。ご自身の言語に翻訳したり、あるいはコミュニティにとってもっと合理的な名称があるなら、そちらを使いましょう。
- 編集者が情報源を共有するときには、フェアユース権限 fair use で利用できるものを投稿してあるかもしれません。フェアユースがもし皆さんのコミュニティの文化や方針、法的な環境に適合しない場合も考えられますので、説明文のどこをどのように書き換えるか、配慮をお願いします。
- ご注意:学術誌の利用申込み
- ローカル化した図書館が公式に始まり機能が動き出すと、調整役の皆さんにはいずれかの時点で、適宜、利用申請を整理し過去ログ化する作業が発生するはずです。
- 学術誌の利用申込みの規則は、関連プロジェクトで統一して適用するつもりです(アカウント登録から6ヵ月超すぎていて編集回数は合計500回超)。
行き詰まったとき、あるいは疑問が浮かんだら、TWL 主催者の誰かに宛ててwikipedialibrary
wikimedia.orgまでご連絡ください。
成果
- さて、図書館分館の運営に必要な中心的なページのまとまりが完成しました。いい感じです!
完了 - ページやリンクを行き来するナビゲーション・テンプレートを作成し、掲載した図書館類を1ヵ所にまとめます
完了 - ボランティアの皆さんとの協働が始まったこと
完了
この次には何があるの?
ウィキペディア図書館の運営には、これで進めるべきという唯一の方法はありません。それでも効率的であるために助言できることがいくつかあります。
- 小規模で始める:プログラムは時間をかけて育てると最良の結果が出ます
- 一度にあれもこれも手を出さない:一度に1つまたは2つのプロジェクトを進行します
- 自分ひとりですべて引き受けようとしない:プロジェクトにはチームが必要で、チームとして成長し生き延びていくものです
- 先人の知恵や経験から学ぶ:いま取り組んでいることをすでに経験した人たちの話を聞きましょう
- 自分たちのコミュニティにふさわしい作業を:どのコミュニティにも独自のニーズがあり、他の図書館とそっくり同じである必要はありません
- ウィキペディアの外部に仲間を作る:図書館員や文化関連乗せんもんかとネットワークを作りましょう。図書館や大学あるいは出版社との人脈も大切です。
- 話し合いましょう:定期的なやり取りは問題の予防、小さな誤解が大きな問題に発展しないようにする重要ポイントです
設定したページ群はご所属のコミュニティで効果を発揮してくれると期待されます。さらにプロジェクトを追加する時期を迎えるのは、発展を目撃、機会がもっとあると判断される時かもしれません。その場合に何をどのように展開するかヒントをあげておきます。もちろんご自身独自の方法も発明しましょう!