VisualEditor/Newsletter/2020/August/ja
編集機能ニュース 2020年第4号
返信ツール
返信ツール を2020年3月31日以降、ベータ版として導入したウィキペディアの言語版はアラビア語版、オランダ語版、フランス語版とハンガリー語版です。初期評価分析では肯定的な結果が出ています。
- 前述の言語版で調査期間中に返信ツールを使った編集者300人超、返信は7,400件超を数えます。
- 返信ツールを使ってコメントを投稿した人の70%は2回以上、ツールを使いました。60%の人が利用したのは2日以上でした。
- ウィキペディアの編集者から肯定的なコメントが寄せられました。アラビア語版での投稿をご紹介します。أعتقد أن الأداة تقدم فائدة ملحوظة؛ فهي تختصر الوقت لتقديم رد بدلًا من التنقل بالفأرة إلى وصلة تعديل القسم أو الصفحة، التي تكون بعيدة عن التعليق الأخير في الغالب، ويصل المساهم لصندوق التعديل بسرعة باستخدام الأداة.(「かなりのインパクトがあると思います。返信するのにかかる時間が節約でき、元の方法だと、遠く離れた空間からコメントする先のページや節まで移動するのにマウスを何度も操作して、ようやく「編集ボタン」を押すわけです。返信ツールなら、編集ボックスまでサッと移動できます。」)[1]
編集機能チームは8月初旬に「返信ツール」をベータ版機能としてウィキペディアの次の8言語版に公開しました。すなわち中国語版、チェコ語版、ジョージア語版、セルビア語版、ソラニー語版(クルド語の地方語)、スウェーデン語版、カタルーニャ語版、朝鮮語版です。 皆さんのウィキで返信ツールの導入をご検討でしたら、User talk:Whatamidoing (WMF)までご連絡ください。
この返信ツールは現状ではまだ開発段階にあります。 オランダ語版ウィキペディアはじめ編集者の皆さんの提案により、編集要約欄の改変が可能になりました(既定では"Reply"。) また言及機能 "ping" はビジュアル編集機能を利用すると使えます。利用者名の検索を伴う機能です。アラビア語版ウィキペディアの提案により、言語版ごとに編集者への言及に使うアイコンの選択ができます。 日本語版およびハンガリー語版ウィキペディアの提案により、各ウィキはMediaWiki:Discussiontools-signature-prefixで署名につける接頭辞の定義(約物)ができます。たとえば言語版によっては本文と署名の間に空白スペースを入れさせず、他のコミュニティでは署名の直前にダーシや文字列を分断しない空き記号を使います(訳注:日本語版の--
を含む。)
利用者の署名要件の改訂
- カスタム化した署名の新しい要件が2020年7月6日より適用されています。新規に署名を自作した場合、要件に合致しないとエラーメッセージが表示されるようになりました。
- 既存のカスタム署名で新要件を満たさない場合、今のところは影響を受けていません。時期を見て、すべてのカスタム署名に新要件の順守をお願いする予定です。 ご自分は合格かどうか、活動中の編集者名から署名に問題がある人を抽出した一覧をご参照ください。 カスタム署名の修正が必要な編集者には、ボランティアからご連絡しているところです。修正を実行する皆さんはヘルプページをご参照ください。
次の課題: 新しい議論ツール
チームでは次の課題として、トークページに新しい話題を投稿する場合、すばやく簡単に使えるツールに取り組む予定です。 この新規ツールの開発状況を追跡するには、新しい協議ツールプロジェクトのページを開き、上欄外の「☆」マークをクリックして反転すると、ウォッチリストに登録できます。