コミュニティ要望リスト調査/要望リストの未来/新しい要望リストの準備
![]() | コミュニティから要望を募集中
新しく改変した コミュニティ要望リスト (旧来の名称は コミュニティ要望調査 )では、要望を募集中です。応募の手順に加えて、皆さんに何を期待してもらえるか更新情報があります。詳細はこちら。 |
2024年7月1日:コミュニティ要望リストは当年7月15日より再開。内容の予告と参加方法をお伝えします。
コミュニティ要望リスト はコミュニティが技術およびユーザー体験の問題と機会を明らかにするのに役立ち、ウィキメディア財団とコミュニティが協働でこれらの問題に優先順位を付け、解決できるようになります。
数年前とは異なり、貢献者は一年中いつでも「要望」を提出して問題や機会を表面化できます。ウィキメディア財団はそれら要望同士のパターンを特定した中から集団の問題を共有する「重点領域」を提案し、それらに対して貢献者からコメントしたり優先が必要なものに投票するようお勧めしています。その後、財団と提携団体やボランティア開発者は、それらの重点領域を採用し、貢献者と協力して問題の解決ができます。
ウィキメディア財団は、重点領域を2025-26年度の年次計画に組み込む約束をしています。それらの領域とは仮説(通常は上限4分の1年で満了する特定のプロジェクト類)および/または重要な成果(期間1年を上限としたさらに広範なプロジェクト類=Key Results)と一致します。
コミュニティ要望リスト は2024年7月15日に再開、継続します。
参加するには
ボランティアの皆さん全員にコミュニティ要望リストに参加するよう、奨励しています。要望の提出に加えて、お互いの願いを編集しあったり、要望のトークページにコメントしてみませんか。ボランティアなら重点領域に投票したりコメントするなり、技術面の貢献者に言及したりできます。私たち側の希望はボランティア同士でお互いのアイデアを構築したり、協働して最も規模が大きく最も影響力のある技術面のニーズと機会を特定してもらうことです。
要望を出すには
新要望リストへの参加は、要望の提出と同じくらい簡単です。所定の新しい申し込み用紙を使うと、任意の言語で。またウィキ文形式でもビジュアルエディタでも要望を送信できます。提出する要望に件数の制限はなく、 他の人が提出した要望を編集したりコメントしたりもできます。始めるなら手順は次のとおりです。
- コミュニティ要望リストのホームページに移動し、「要望を送信」をクリックします。送信する前の注意点は、メディアウィキにログインすることです。要望は任意の言語で提出できます。
- 以下の必須欄すべてに記入する
- 題名:提出する要望をなんと呼ぶか
- 説明:解決したい問題の説明。
- 種別:機能のリクエスト、バグ報告、システム面の変更あるいはその他。
- プロジェクト:この要望が関連するウィキのプロジェクト名。
- 影響を受ける利用者:当該の要望解決が利点となる利用者像
- 利用者は任意で Phabricator にチケットを共有することがあります。
- 「提出」ボタンを押す。これで完了!
要望を出したんで、次はどうすれば?
財団は要望を総当たり式に評価し、「ステータス」を付与します選択肢は以下のとおりです。
- 提出済み:新しい要望。多くの場合、財団は不明点を要望のトークページで質問します。
- オープン:明白な問題や利用者のニーズを明確に示す要望で、翻訳対象としてマークアップ済み
- アーカイブ済み:ほとんどの場合、この種別は技術以外の方針変更を提案する、またはニッチすぎる要望です。
- 進行中:その要望はチームや提携団体またはボランティア開発者が担当し、作業中
コミュニティ技術チームではきたる8月より、要望を重点領域ごとにまとめる作業に取り掛かります。コミュニティの皆さんの投票で特定の重点領域に絞り込むと、ウィキメディア財団や提携団体に所属する開発者またはボランティア開発者は、次に進む可能性のあるステップを特定し、優先順位を付けることができます。注記:すべての要望がいずれかの重点領域に合致するわけではありません。
有効な要望を書くには
最高の要望とは提案者が解決したい問題が明確で、ボランティアと職員に多くの余地を残し、創造的な問題解決に寄与します。共感できる点を示し、利用者の課題を伝えます。この枠組みは要望が特定のウィキから別のウィキに拡張できるように補佐し、要望の落とし穴つまりニッチすぎる、または具体的すぎて誰かが実装に同意しない可能性のある要望を避けるのに役立ちます。
以下の例ではどちらも新しい編集者の経験を向上させる必要性を明示しますが、それぞれ問題主体と解決策主体で分かれています。問題主体の例は協働を呼びかけるが解決策は示さないままで、後者の解決策主体の例は利用者サンドボックスの改名に抵抗する投稿者の反対で「転覆」される可能性があります。したがって問題主体の要望なら重点領域に割り当てを受ける率が高まる可能性があります。
7月15日まで待てない?
今から要望の下書きしたいと思った皆さん、利用者サンドボックスまたは使い慣れたエディタソフトウェアで書き始めておき(下書きを書き直すサポートあり)、要望リスト再開の時点で投稿の書式 Intake Form に書き写して提出するようお勧めしています。
コミュニティ要望リスト調査を改名、コミュニティ要望リストに
要望リストの構造再編と改名をめぐり、これまで対話に参加された皆さんお疲れさまでした。
改名に関して皆さんのフィードバックに基づき「コミュニティ要望リスト」の部分を残し「調査」の文字を除去します。
最新の更新を読んで改名の詳細を参照したり投票結果の確認、2024年7月15日のコミュニティ要望リスト再開の詳細をご覧ください。
–– Community Tech
2024年7月:更新4
要望リストを改名する
設計更新の過程で、すでに従来の「コミュニティ要望調査」という名称の範囲を超えてきたと理解しました。仕組みが新しくなるのにあわせて、名称変更のタイミングだと考えます。
担当より名前変更の根拠をいくつか提供し、コミュニティとも協議を構えました。
現在、名前を選択するコミュニティの投票を実施中です。ぜひ皆さんも票を入れてください。
–– ウィキメディア財団コミュニティ技術部門主席部長 ジャック・ホイーラー Jack Wheeler
2024年6月:更新3
皆さん、こんにちは。
2024年7月の調査再開に先立ち、要望調査の再編をめぐっては、意思決定を支援するコミュニティの関与はまだ進行中です。改訂後の調査には、新しい名称をつけて方向性を反映する必要があります。皆さんもぜひ、名前選びを手伝ったください。
早期段階の改名案はウィキメディア機会レジストリやウィキメディア協働ハブ、イマジンウィキなどが出ています(Wikimedia Opportunities Registry、Wikimedia Collaboration Hub and ImagineWiki)。協議に参加したり、必要に応じて皆さんの改名案を投稿してください。
Talk:Community Wishlist Survey/Future Of The Wishlist#Renaming the Wishlist議論ページで皆さんの投稿をお待ちしています。
–– Community Tech
2024年5月:更新2
予定される変更のまとめ
- 新式の要望リストは、7月に受付開始をした後は通年、受付を継続します。
- ボランティアの皆さんからは好きな言語で要望を提出でき、かと言ってウィキ文の書き方がわからなくてもかまいません。
- ボランティアの皆さんは要望の提出、要望の評価、既存の要望を編集し、ボランティア同士で、あるいは財団職員と要望を協議したりできます。
- 参加者は「注目の分野」に投票できます
- 要望を分類するならプロジェクト単位、「タイプ」単位(バグ、機能の要望、最適化、その他)が考えられます。
- いずれにしてもダッシュボードを設けるとすると、それは利用者が要望を検索したりプロジェクトもしくは要望のタイプを手掛かりに絞り込みができるものになると予測します。
皆さん、こんにちは。
トークページで、Discord や会議、メールでフィードバックを投稿してくれた皆さん、お世話になりました。新要望リストは2024年7月15日に先行版としてもう一度、公開を予定しており、設計プロセスや決定事項を少し情報更新したいと考えます。
機能の特徴
新要望リストには、アクセス性と包摂性に対応するよう、いくつかの特徴を盛り込みます。
- 新式の要望リストは、7月に受付開始をした後は通年、受付を継続します。
- ボランティアの皆さんからは好きな言語で要望を提出でき、かと言ってウィキ文の書き方がわからなくてもかまいません。
- ボランティアの皆さんは要望の提出、要望の評価、既存の要望を編集し、ボランティア同士で、あるいは財団職員と要望を協議したりできます。
- 参加者の投票先は個別の要望ではなく、「注目の分野」が対象です。
「注目の分野」を導入
新しい要望リストは最初に「注目の分野」を実験してみて(“Focus Areas”)、類似の問題の空間から個別の要望を3件超、組み合わせる予定です。ボランティアの皆さんは「注目の分野」を評価して賛成票を入れてそれぞれの優先順位を示すことができます。コミュニティ技術チームとウィキメディア財団で関与するチーム類は、それを受けて評価し、どの注目の分野を作業をするか取り入れます。それに加え、提携団体とボランティア開発者の皆さんにも注目の分野から作業をするものを選び実施していただきます。
注目の分野は、最も大きく波及効果が大きな問題を識別してなるべく多数を解決するために役立ちます。その要望をたった一つだけ解決する代わりに、下敷きとして存在する問題を解決しようと取り組み、点と点を結ぶのと並行して3件超の要望を解決するのと同じ時間を注いでいます。
具体的な例を次に示します。問題の下敷きには「テンプレートを使いたいのに、検索して文中に挿入するのは骨が折れる」という既存の声があり、お気に入りのテンプレートをすばやく追加、情報ボックスをすばやく追加、カテゴリごとにテンプレートを選択および簡単にアクセスできるテンプレートはすべて使用目的が異なります。要望を個別に解決するのではなく - または1件だけ解決する代わりに - これらの要望を「テンプレート選択機能の改善」という「注目の分野」に束ねていきます。
新しい要望リストでは、手順は以下のように実行:
一緒に要望を評価して「注目の分野」を生成
- 財団の職員と関心を寄せるボランティアの皆さんは要望同士を比べてパターンを見出し、注目の分野を提案します。その注目の分野とは、種子の似た要望を単一の問題空間に「束ねて」、提案された解決策を検討します。注目の分野が直接、関与するのは、今後の作業に優先順位を付けて採用する財団チームの方法に関しての方が強いため、ボランティアはその分野の支援のみします。
ウィキメディア財団の複数の担当チームは優先する「注目の分野」を選択して発表
- 要望リストの作業をするグループはウィキメディア財団の製品・技術各チームも対象として、コミュニティのサポートを受け、チームもしくはボランティアの専門性、使えるリソースに合わせて注目する分野を選び、あるいはその注目の分野が与えるであろう波及効果を考慮に入れます。財団は当該年に関して年次計画で優先するとした事項を財団側のチーム単位に定めており、コミュニティ技術チームは他の製品チームがそれらに加えて、注目の分野をそれぞれのロードマップに加えるよう手を貸します。成功と認める基準として、当該の予算年度内に、各チームが適応し満了させた注目の分野の件数を目安にします。
「注目の分野」のコラボと配信
- 注目の分野に取り組む複数のグループがボランティアの集団とコラボしあい – 提案者、コメント者、あるいはその話題や個別の要望に賛成の人も – 提出された要望の提案内容やその後の調査などを使い、適切な製品開発の基盤を築くべきだと考えます。
皆さんの多くは要望リストに非常に多くのエネルギーを費やしておられますし、作業の優先順位付けにもこうあるべきだという感覚があるはずで、要望リストに関して、これら変更案が物議を醸すだろう点も承知しています。個別の要望を取り上げて協議するべきだしワークショップを行うべきであり、一緒に大きな影響を与えるには、ぜひ注目の分野を明確にしてその支援にエネルギーを集中させることが重要だと信じています。
いつでも協議を歓迎します。どうか皆さんのご意見や質問をトークページに投稿するか、あるいは Google ミートで開く実際の対話に参加していただくと、財団側から詳細をもう少し共有できると考えます。
さらに、右の皆さんに深謝申します(順不同):Klein Muçi、 Novem Linguae、 Bluerasberry、 TheDJ、AntiCompositeNumber、 Theklan、 Sohom Datta、 Noé、 Xavier Dengra、 Townie、 Galahad、 Ciridae、 Robertgarrigos、 MER-C、 Amadalvarez、 Iniquity、 Thingofme、 GPSLeo その他の皆さんには要望リスト全般に寄せられた貢献に対して。
追伸。入力フォームと「注目の分野」ページの見た目のサンプル:
-
コミュニティ要望リスト調査の入力書式の試作版
-
コミュニティ要望リスト調査の「注目の分野」の試作版
–– Jack Wheeler, ウィキメディア財団コミュニティ技術主任部長
2024年3月:更新1

皆さん、こんにちは。
去る1月にコミュニティ技術チームよりコミュニティ要望調査に関して早期決断のいくつかをご紹介しており(Community Tech)、その直後には新しい要望リスト調査の姿に関して、進行中の対話への参加を呼びかけました(まだの皆さんはぜひご参加願います)。
それとあわせて私自身がボランティアの皆さんやウィキメディア財団職員との会話から得た学びを共有し、掲出場所は対話と同じページを使いました。
では質問は何か:どうすればさらに多くの要望をかなえて、ウィキメディア運動にもっと波及効果をもたらせるか? まずは右のような変化を試験的に実施してみても良いかもしれません。
- 要望リストとは、ボランティアと財団職員が集まるフォーラムとして機能し、新しい発想を協議したり影響が高いバグへの認識度を高める場となるべきです。規模の対象を問わず、コミュニティが抱えるあらゆるニーズを把握できたなら、ボランティアの皆さんのニーズももっと明瞭に把握できて、その中から最大の問題に取り組むことができます。
- 集まる要望の数はとても多くなると見込まれますが、財団はどの要望もまんべんなく評価し対応することは不可能だと認識する必要があります。それでも合理的な期間内に、要望全件に目を通し返答を記すこととします。
- 私たちの究極の目標は、もっと多くの技術者がそれぞれの専門知識の分野で要望実現に集中できるようにすることです。これにより、もっと迅速に影響力のある開発が可能になるはずです。しかしながら、改訂した要望リストのプロセスが始まっても、実際にはあまり変化を感じないかもしれません。
- 要望が「大きすぎる」または「小さすぎる」からと否定するつもりはありません。その代わり、もし特定のアイデアを財団チームが採用しなくても要望はオープンのままにして、ボランティアの皆さんには技術的な解決策に一緒に取り組む機会を活用してもらえるようにします。これは未解決の要望が時間の経過とともに増えると、タスクというよりもアイデアの見本として扱うという意味です。
参加型の設計を増やして波及効果を最大にしたいと考えます。そのためには、皆さんからのインプットが欠かせません。
新要望リストのプレビュー(変更するであろう点)
新しい要望リストの形態とそのプロセスの詳細はまだ検討中ですが、今後の内容をプレビューしたいと思います。7月1日には要望収集の試験的なプロセスを開始する予定は変更なしと述べており、年間を通して機能を追加する予定です。
主要な属性:
- 要望リストは、年間を通して受け付けることにします。対応可能な要望を「おしまいにする」(閉じる)ことはなく、あるいは要望単位で規模が大きすぎる、逆に小さすぎるとフラグを立てることもしません。財団は要望にたいしてタイミング良く対応することを目指し、技術的に解決可能な要望に注力します。
- ログイン利用者には新設する「要望提出書式」が表示できるようにして、記入後の提出を可能にします。
- 要望を提出する利用者には、ウィキ文の知識を求めません。
- 要望を分類するならプロジェクト単位、「タイプ」単位(バグ、機能の要望、最適化、その他)が考えられます。
- いずれにしてもダッシュボードを設けるとすると、それは利用者が要望を検索したりプロジェクトもしくは要望のタイプを手掛かりに絞り込みができるようになると予測します。
現在、探索中の課題:
- Phabricator に組み込むことは可能か
- 要望の「状況」は、どのように披露するか
- コミュニティと財団が共に考え、どの要望をどう優先するか
- ボランティア開発者の役割をどこまで強化して要望の実現に向かうか
- 提出後の要望は、どこまで編集を認めるか
来たる7月には、ボランティアの皆さんと共にこのパイロット版を実行できると考えると非常にわくわくします。
今後2、3週間のうちに要望リストの将来に向けた主な成果、設計の方針を皆さんと共有して、フィードバックをご検討いただけるようにする予定です(Key Results for the Future of the Wishlist)。
今回の更新についてご意見ご指摘などありましたら、下の青いボタンを押して投稿願います。
–– Jack Wheeler, ウィキメディア財団コミュニティ技術主任部長