技術/ニュース/2018年/22週
| 前号 | 2018年第22週 (2018年5月28日(月曜日)) | 次号 |
ウィキメディア技術コミュニティからの最新技術ニュースです。他の利用者にも下記の変更についてお伝えください。直接の影響はない項目も含まれる場合があります。このニュースは各言語に翻訳されています。
最近の更新
- ほとんどのウィキでグローバル個人設定が利用できるようになりました。従来はウィキごとに変更しなければならなかった設定を、一括で変更できるようになりました。ウィキペディアへの展開は今週後半の予定です。 [1][2]
- ブロックされたモバイル版利用者が、ブロックされた理由を簡単に確認できるようになります。 [3]
- ウィキデータが辞書学データをサポートするようになりました。言葉を説明するときに役立ちます。
- 特別:利用者一覧にチェックボックスの項目を追加します。一時的にユーザーグループへ所属する利用者を抜き出して表示することができます。 [4]
- 不可視のUnicode文字の一部がページタイトルに使用できなくなりました。ソフトハイフン (U+00AD)、 left-to-right (U+2066)、right-to-left (U+2067) などがこれに含まれます。既存のページでこれらの文字を含むものは、近日スクリプトによる移動処理が行われます。 [5]
ウィキメディアの技術コミュニティを支援するウィキメディア財団の新しいチームが発足します。テクニカルエンゲージメントチーム（Technical Engagement ）という名称です。担当者のほとんどは他のチームで同様の仕事を経験してきた人たちです。 [6]
問題点
- 一部の翻訳可能ページで古い版が表示され、最新版が表示されないという不具合がありました。現在は修正済みです。アップデートによって全てのページで自動的に最新の翻訳が反映されるようになります。 [7]
今週の更新
- パスワードの方針という新しい特別ページを作成します。このページは各ウィキのユーザーグループごとにパスワードのルールについて案内を行うものです。 [8]
- 編集履歴の差分表示で、文章を入れ替えたときの表示が新しくなる予定です。ほとんどのウィキで近日中の実装を計画しています。これにより、どこの文をどのように入れ替えたのかが分かりやすくなります。 [9]
新しいバージョンのMediaWikiソフトウェアが稼働します。テストウィキとMediaWiki.orgは5月29日に、ウィキペディア以外のプロジェクトと一部のウィキペディアは5月30日に、その他のウィキには5月31日に展開されます（工程表はこちら）。- ビジュアルエディターと2017年版ウィキテキスト・エディターでCitoidを有効にすると、自動で出典を参照する機能が使えます。ただし複雑な機能です。2月以降、設定が正しくないとコンソールに警告を表示しましたが、今後は設定ミスをするとツールが自動で無効になります。ご利用のウィキの設定が正しいか確認をお願いします。必要な場合はサポートを依頼してください。 [10]
ミーティング
- Editingチームの次のミーティングに参加しませんか。ミーティングでは、あなたが最も重要だと考えるバグについて開発者に直接伝えることができます。ミーティングは5月29日 18:30 (UTC) から行われます。(詳細)
- 技術相談のミーティングをチャットルームで開きます。ボランティアの開発者から相談を受け付けます。ミーティングは5月30日 15:00 (UTC) から行われる予定です。参加方法はこちら。
今後の予定
- コンテンツ翻訳機能の下書きのうち、1年を超えて更新のないものを削除する予定です。放置された下書きを削除することで他のユーザーが新しく翻訳できるようになります。 [11]
- 現在、ウィキメディアのウィキ群の読み込み方についてユーザー・エクスペリエンスのアンケート調査を実施しています。ユーザーの考えを集め、将来の開発に役立てられたらと考えています。 [12]
- ウィキにより、Tidyからの移行の一環としてRemexパーサーライブラリへの乗り換えを予定しています。実施時期は5月30日と6月13日の計画です。メイン名前空間で優先度の高い全リンター分類のリンターが100件を下回るウィキは、ウィキデータを含めて乗り換えます。Tidyは、7月の第1週にはすべてのウィキから廃止できるのではないかと見込んでいます。 [13][14]
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