ウィキメディア財団選挙/2022年/候補者に応募する
ウィキメディア財団理事への立候補について、この重要なステップを踏んでいただきありがとうございます。
ウィキメディアは世界的な運動なので、より広いコミュニティからの候補者を求めています。理想的な候補者は、思慮深く、他者に敬意を払い、コミュニティを重視し、ウィキメディア財団の使命に沿う方です。候補者は、自分がどのような経験や視点を理事会にもたらすかについて考えてください。
候補者はウィキメディア財団理事会ハンドブック および 理事としての法的かつ信任されたものとしての義務 を熟読したうえで立候補してください。また、現職あるいは元理事に 一対一セッションを依頼することもできます。
期待される技能と実績
理事会は、運動において不可欠でありながら、十分に代表されてこなかった視点や声を見出したいと考えています。そこで今年、理事会はすべての候補者に、世界と運動における自らの経験を応募書類に記すよう要請します。
地域での経験
コミュニティメンバーや提携団体の多くは、理事会において運動の多様性が反映されていないと認識してきました。これまでそして現状の理事会におけるこのギャップを埋めるため、特に次の地域で経験のある候補者の応募をお待ちしています。アフリカ、MENA、南アジア、東アジア、東南アジアと大洋州、ラテンアメリカとカリブ海地域。期待される地域における経験とは必須条件ではないものの、特典の要素になります。義務的ではない代わり、これらは重要な特質であり理事会として監査委員会、提携団体にご配慮をお願いします。
展望
理事会は、優先順位の低い地域出身の候補者が、優先順位の高い地域出身であっても公平性の考慮に詳しくない候補者よりも、多様性に関するより良いレンズを備えている可能性を理解しています。候補者は、ご自身の経験に照らし、多様性、公平性、包括性をいかに促進するかを表明してください。
候補者は、立候補において次の声明に 対応することになります。
- ウィキメディア・プロジェクトへの貢献、ウィキメディアの組織または提携団体の会員、ウィキメディア運動の主催者としての活動、またはウィキメディア運動と同盟する組織への参画。 (最大100 単語)
- 世界各地での生活体験。アフリカ、南アジア、東アジア・南東アジア・太平洋、ラテンアメリカ・カリブ海の各地域での体験を特に必要としています。これらの地域での経験は、より公平な参加という運動戦略の目標を達成するために、理事会の能力を伸長させるはずです。同時に、他の経験も重要な貢献をもたらすと認識しています。 (最大250 単語)
- 母国語以外の地域や言語に対する文化的・言語的な流暢さ。異文化を理解することは、多文化社会における架け橋となります。 (最大250 単語)
- すべての人にとって安全で協力的な場を作るための、提唱者としての経験、および/または検閲、抑圧、その他の人権に対する攻撃を受けた状況や文脈での経験。 (最大250 単語)
- 権力構造において歴史的に差別や過小評価に直面してきた集団(カースト、人種、民族、肌の色、出身国、国籍、性自認、性表現、性的指向、年齢、宗教、言語、文化、教育、能力、収入、環境など)に関連した(あるいはその一員として共有したいと思う範囲の)経験を有する。 (最大250 単語)
スキル
理事会が提示し、新理事が備えていると望まれる実績の分野は以下のとおりです。
- 組織戦略と運営
- 企業レベルのプラットフォーム技術と製品の開発
- 公共政策と法律
- ソーシャルデータ科学、ビッグデータ解析、機械学習
候補者は、申請書に書く上記のスキルについて、150単語以内で質問に回答することになります。
理事としての役割および責任
理事会は、ウィキメディア財団の運営を監督します。優れた理事は、最高経営責任者兼事務長を通じて、また間接的にスタッフを通じて、健全な運営を可能にしてくれます。組織の日常的な運営を管理していただくことはありません。理事会の管理業務には、意思決定、モニタリング、リーダーシップが含まれます。
例をいくつかご紹介します
- 戦略や組織の目標と方針を考慮した上で意思決定を行うこと。
- ウィキメディア財団の業績、リスク、財務、コンプライアンスを監視すること。
- 関連する専門知識および経験を用いて、最高経営責任者兼事務長および上級職員に助言を与えること。
- 理事会の役割と責任についてウィキメディアコミュニティとコミュニケーションをとること。
理事として、組織の法的・倫理的な整合性を維持してください。また、理事会の多様性を確保し、育成してください。理事は、常にウィキメディア財団の利益を最優先に考えて行動しなければなりません。理事は、コミュニティの投票によって選出される場合もありますが、いったん理事会に入ると、コミュニティの代表者ではないのです。
理事会の役割について、ウィキメディア財団理事会ハンドブックをご覧ください。
適格性
候補者は、理事会および委員会の職務を果たさなければなりません。これには、関連する問題を調査し、十分な情報を得た上での意思決定を行い、理事会に出席することが含まれます。候補者の資格要件は、有権者の場合と同じですが、以下の追加要件があります。
- 重大な犯罪、不正や欺瞞に関わる犯罪で有罪判決を受けたことがないこと。現時点では、これに関する書類を提出する必要はありません。
- 非営利団体や企業で、管理不行き届きや不祥事を理由に解任されたことがないこと。
- 推薦または選出の時点で、30日以上にわたってウィキメディア・プロジェクトから追放またはブロックされていないこと。
- 編集者としての投票資格要件のみを満たす場合、最初の編集が2020年4月18日以前であることが必要です。
- 立候補には必ず本名を明記してください。
- 理事の身分は公開されているため、偽名や仮名で理事に就くことはできません。
- 永住権を持つ国で18歳以上であり、法定年齢に達していること。
- 年齢がわかる身分証明書をウィキメディア財団に提出してください。
- 理事に選出され任命された場合、ウィキメディア財団、国別協会、テーマ別組織、利用者グループにおける他のいかなる理事、ガバナンス、有給の役職からも辞任しなければなりません。
立候補要件
- ご自身の申請や発言は、推薦者リストや他のプラットフォームページにリンクさせることはできません。他の候補者と重複して出馬することはできません。
- 立候補受付期間は:2022年4月18日00:00(UTC)~2022年5月16日23:59 (UTC)です。変更は、提出後3日以内、またはノミネート期間終了の2022年5月16日23:59(UTC)までにのみ可能です。軽微なスペルミスや翻訳の修正は、これらの時間外でも可能です。
- 2022年5月16日23:59(UTC)までに、ウィキメディア財団に身分を証明するものを提出する必要があります。申請後に選挙管理委員会の委員から連絡があります。
身分証明書とは
候補者の条件として、身分証明書および成年である証拠の書類を提出する必要があります。次のいずれかの書類のコピーを提出してください。
- 運転免許
- パスポート
- その他、本名や年齢がわかる公的書類
secure-infowikimediaorg電子メールでウィキメディア財団に提出することができます。
選出候補者になった場合、ウィキメディア財団は、理事に任命前に、候補者の経歴調査を行うため追加の身元情報をお願いするかもしれません。
上記の要件および締め切りを守れない場合は、失格となります。
立候補の届出方法
資格を満たす方は立候補できます。 2022年の選挙期間中、候補者をサポートするための候補者リソースを用意しています。詳しくは、Movement Strategy and Governanceチームにお気軽にお声掛けください。