CentralNotice/使い方のガイドライン

目標
- できるだけ控えめに。
- できるだけ空間を取らないように短く。
- consensusに立脚してウィキメディア運動の基本方針を尊重すること。
- できるだけ掲出の回数を減らしてbanner blindnessを予防し、ローカルのコミュニティがバナーを出す期間を残すこと。
キャンペーンの要件
バナー類とキャンペーン類は以下の基準に従うものとします。
- ライセンスに制限のない内容 — バナーのどの文字の内容も、画像も、無償のライセンス条件で対価なく利用できるものとします。
- ウィキメディアの各種ドメイン限定 — バナーのリンクは提携団体もしくはウィキメディア財団が管理するウェブサイトに限定すべきで、公認されたアンケートを使う場合を例外とします(以下を参照)。営利団体所有の商標を含めてはいけません。リンク元は、個人情報保護の方針と同等かそれを上回る厳格な保証を提供しなければなりません。
- 外部の素材は使わない — バナーの素材(コードや画像)はウィキメディア財団がホストするいずれかのウィキから採用してください。リンク元には個人情報保護の方針と同等もしくはさらに厳格な保証があるものとします。
- リンクの安全性 — 中央管理通知のバナーに載せるリンク類は HTTPS 接続を使わなければなりません。
- 自分のロゴを持ち寄ろう — バナーの標準書式(プレビュー)をリクエストして取り寄せると、この書式に添付できるのはロゴや画像、アイコンを合わせて2件以内(右と左、正方形)、特定の1ページへのリンクを共有し、また解説文は最大1–2文で構成し文字上限は50–70ワードとします。テキストは簡単に翻訳できる必要があります。自作のバナーを使いたい場合は、送信する申請に(バナーの設計図やデザイン画ではなく)必ずバナーの完全なコードを添付する必要があります。自作バナーを作るなら以下のガイドラインは必見です。
- 実験的なバナーのコードレビュー — バナー内で他のツールを使ってスクリプトを走らせたい場合は、他の開発者で当該のシステムに精通した人に必ずコードレビューを受けてください。コードレビューは文書化しておき、必ずバナー掲出の申請に書き込みます(Code Review for Experimental Banners)。
承認
申請の一般的な日程:
- キャンペーン申請は、メタにある申請ページで掲出当日の少なくとも14日前までに提出しなければなりません。通知が14日未満のバナー申請の場合、管理者の判断により既定の14日を満たすように、開始日を延期して対処する場合があります。
- 当日ギリギリの申請は承認されない可能性が高く、場合によっては管理者の処理遅延が14日を超過することもあるため、余裕のある計画を立てましょう。
- 一斉通知カレンダー(Central Notice calendar)を使って、同一の「枠」で特定のウィキや地理的範囲や言語同士の重複を避けたり、申請の調整を行いますが、バナー申請ページにもすべての情報を記載してあるか確認してください。提案された時間枠に実際に募金バナーが掲載されるかどうか、再確認願います(連絡先情報の詳細は、以下の見出し「募金バナー」(Fundraising Banners)を参照してください)。
キャンペーンの設定:
- バナーの陳腐化を避けるためにキャンペーンの期間は長くても2週間とし、より長期の掲出にはコミュニティの特別の合意がある場合を例外とします。
- キャンペーン類は、なぜ一斉通知を介して幅広い観衆に届ける必要があるか、明確に示さなければなりません。すなわち、主催者/申請者は、利用者がそのバナーを見てそれが誘致する行動(または見なければ関心を持たなかったもの)に必ず参加できると明示しなければなりません。
- 一斉通知バナーは、必ずしも多くの編集キャンペーンやイベントの告知ツールとして最適ではありません。他の選択肢もぜひご検討いただき — これには大量メッセージ、メーリングリストやチャットグループなどウィキ外のグループ他のチャンネルを介した広報連絡、SNSの発信などが含まれますが、これらに限定されるわけではありません。経験豊富な編集者に手伝ってもらいたい場合は、招待リスト(Invitation List)を検討してください。広報連絡の戦略設計にもっと支援が必要な場合は、campaigns@wikimedia.orgとの打ち合わせもご検討ください。
- 一斉通知キャンペーンを介して匿名/未登録利用者に呼びかけることは例外であり、標準ではありません。目標達成のため新しい編集者を探す必要がある場合は、ソーシャルメディア(SNS)を使ったアウトリーチなど、他の方法をご検討願います。
コミュニティの了解:
- 新キャンペーンの場合(初めて中央管理通知※を使うもの)、まず関連のあるコミュニティに承認を得てから、申請を提出してください("※"=CentralNotice)。関連する提携団体から意見を聞くのも役に立ちます。この種のキャンペーンを対象のウィキでそれまでに実施したかどうか不明な場合には、まず当該のウィキのコミュニティに連絡して合意を得てから申請します。合意を得る場には井戸端などを使ってください。
- ローカルのコミュニティから得る合意は必須です。例外はグローバルな運動の組織統治のプロセス(例:スチュワードやU4Cや理事会の選挙)、コミュニティの正規の会議(例:ウィキマニア、ウィキインダバ、ウィキカンファレンス)、長年続いてきたキャンペーンなどがあります。
バナーのコードやデザイン、書式をカスタム化する
以下に特製のバナーに関するガイドラインを置きます。利用する場合は標準形式のバナー(見本)を採用してもよいし、特製にしたい場合は次の要件を設けます。
全般的なガイドライン:
- バナーはデバイスの種類を問わず(特にモバイルデバイスで)応答性、一貫した外観、使いやすさを必ず確保します。バナーは HTMLと CSSで作り、ウィキ文は使いません。すなわち仮の画像は一斉通知キャンペーンには不適切です。
- 一斉通知バナー管理者はモバイル機器で、特に非ログイン利用者にバナーがどう表示され機能するか調整できるものとします。こうすることで使うデバイスにしばられず誰もが確実に利用できるバナーの確保に役立ちます。
- 一斉通知管理者はバナーのコード障害に対してガイダンスやフィードバック、基礎的な問題解決策を提供できるものとし、対象は特にコーディング経験の少ない利用者であり、管理者の都合により対応できない場合もあります。ただし管理者にバナー作成やコーディングを一括して担当させることは想定していません。
- 過度に気を散らすデザインは避けるようお勧めします。つまりバナーは目立たせすぎないこと、またウィキメディアの各サイトの通常の書式に一致させるものとします。
- 全てのバナーはデザインをダークモード表示に対応するよう推奨されます。こちらをご参照ください。
画像とグラフィック:
- モバイル回線のような帯域幅が狭いユーザーに配慮して、画像は可能な限り小さくしてください(約250 KBt程度)。
- 画像を埋め込む場合、使用する画像のファイルサイズは必要以上に大きくしないと義務付けられています。
- 「今年の写真賞」など特定の事例ではやや大きい画像を認める場合があるとしても、ファイルサイズの一般的なガイドラインとして、できるだけ小さくします。管理者はモバイルデバイスで読みやすさを妨げている画像を削除する場合があります。
- 可能であればバナーの視認性を高めるため画像ではなくアイコンやイラストを用いると、視覚的な複雑さを軽減しレイアウトの乱れを最小限に抑えることができ、特にモバイルデバイスでは効果的です。
- 人物の画像を使用する場合は、プライバシーと文化的感受性に注意し配慮するようお勧めします。
- 特定の方向性よりもデザインの品質を優先し、ファイルがバナーのレイアウト内で必ず適切に機能すると確認します。
カスタムのバナーはその対象として申請するデバイス全て(デスクトップ、モバイルなど)で「申請者」の責任でテストが必要な点にご注意ください。
バナーの文面と翻訳
- バナーの文面は、対象ウィキ(複数可)の使用言語で示す必要があります。もし汎用される国際言語(つまり国連公用語の英語とフランス語、スペイン語とアラビア語、中国語など)で翻訳用の文が最小限、バナーに含まれているなら、翻訳の準備は不要で、それでもバナーの文面には翻訳を歓迎する旨の注記を追加してください。不明な場合は、中央管理通知(CentralNotice)の管理者にご相談ください。
- 奨励されるバナーの文面:
- 説明した活動に集中すること。
- 誤解されるそうなものごとを約束しないこと(たとえば金銭の賞を約束するなど)。
- バナーは参加するかもしれない人たちを招き寄せ、その人たちが到着ページに説明のある活動をもっと知りたくなるようにする必要があります。
- 主催者は必ずバナーの翻訳準備をしてください。これらの翻訳を提供すると、対象者に明確に伝わります。
- バナーの文面をコンテンツ翻訳拡張機能(CX2 Translation=CX2)経由で作業するには、翻訳原文を英語で書くことが必須です。簡明な国際英語(International English)を使ってください。
ランディング・ページの要件
ウィキメディアのウィキ類では到着ページ(ランディング・ページ)を以下のガイドラインに一致するよう設計しなければなりません。
- ランディング・ページには十分な指示を提供して、対象とする利用者がページ上の行動の呼びかけ(call to action)に有意義に参加できるようにしなければなりません。イベントの場合、イベント登録(Event Registration)で提示するような登録戦略の採用が強く推奨されます。
- 参加者がウィキメディアのプロジェクト類で編集活動をするという前提のランディング・ページである場合は、以下の作業が必須です。
- 特に読者対象のキャンペーンでは、手順は新規参加者向けに簡単で繰り返し取り組めるものにしましょう。繰り返しやすい簡単なタスクの例とは、写真のアップロード、出典の追加、ウィキクォートへの投稿などがあります。これらには、ウィキペディアのページにおける複雑な改善や、記事の翻訳、ページの新規作成は含んでいません。
- より複雑な手順は、登録利用者および/または経験豊富な利用者対象に限定して参加または動作に関するもののみを含めます。つまり投稿の手順や教材は必ず対象言語で明確に記述してください。
- 申請者は、キャンペーンの効果を追跡する能力が求められます(ランディングページのページビュー数や、参加実績にはたとえばイベント登録機能 EventRegistration を採用)。管理者はキャンペーンでも効果がない、または参加者の反応がほとんどない、あるいはバナーに対する操作がほとんどないものを制限もしくは停止する権限を有します。
- ランディング・ページは、キャンペーンの対象となるすべての言語で利用できることが望ましいです。そのためには、ランディング・ページに翻訳可能のマークアップをする必要があります。翻訳は必ずキャンペーンの主要言語で用意し、バナーではランディング・ページの翻訳を歓迎していると明確に示してください。小規模な言語コミュニティの場合に特に奨励されます。
提携団体と財団職員に関する方針
キャンペーンの調整:
- 日程が重複した場合、コミュニティ・キャンペーンは提携団体が作成したキャンペーンよりも優先され、いわゆる「優先権」が与えられます。提携団体が申請したキャンペーンでありコミュニティから明確に支持を得ている場合、 そのキャンペーンの扱いはコミュニティ主導のキャンペーンとして、他の提携団体申請アフィリエイトのリクエストよりも優先される場合があります。
- 理想としてはキャンペーンのタイミングと優先順位をめぐって、提携団体やコミュニティのグループは相互に交渉するべきです。ただし合意に至らない場合は、一斉通知管理者の仲介を得なければならない場合があります。
承認の手順:
- 提携団体もしくはウィキメディア財団職員が提出する一斉通知バナーの申請は、提携関係にない団体のコミュニティから申請があった場合同じ承認過程を減るものとします。つまり、前者の場合も、必ず最短で14日前までに、申請するか、申請ページを作成して提案し議論し、ボランティアの一斉告知管理者とコミュニティの了承を得なければなりません。資金調達キャンペーンの件は、その見出しをご覧ください。
- プログラム用バナーはあらゆる場合、自動承認はされず、新しい主題、テーマ、行動呼びかけに取り組む際はバナーに関する要求は、まずボランティアの管理者によって適切に検討され、その後、その組織にその新キャンペーンを組織するよう依頼します。
複数のキャンペーン:
- 提携団体と WMF はコミュニティ主導のキャンペーンとの重複を最小限に抑えるため、同時に複数のキャンペーンを申請しないようにする必要があります。
- 提携団体と財団は、なかでも大規模または複雑な組織(ウィキメディア財団、ウィキメディア・ドイツ協会、ウィキメディア・フランス協会など)で頻繁にキャンペーンを提案する場合、一度に申請を1つのみ優先するよう推奨されます。
提携団体またはウィキメディア財団のチームで年間2つ以上のバナーを運営するところは、その要員として一斉通知管理者を配置して組織の要件を満たすものとします。
特例のバナー
中央管理通知(CentralNotice)の管理者とウィキメディア財団は、バナーにさらなる注意が必要な状況をいくつか特定しました。バナーに募金活動や調査を含む場合は、次のガイドラインを確認してください。
| 募金 |
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募金活動用のバナーは掲出予定日から少なくとも90日前までにウィキメディア財団に通知するものとし、例外なくウィキメディア財団の承認を受けてください。この件については、当財団のジュリア・ブラングズ(Julia Brungs)もしくは資金調達チームにご連絡願います。
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| 調査 |
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外部調査のためのバナー類は短くとも90日前には協議を開き、例外なくウィキメディア財団の承認が必要です。アンケートや調査の場合は、中央管理による調査申請の文中でターニャ・アンディク Tanja Andic に言及願います。 「調査」とは何を指す? この定義におけるアンケートとは情報収集であり、人々にはウィキメディアのサーバの外部の非公開フォームに情報を入力してもらい、それは Google Forms、LimeSurvey、Qualtrics などに送信されることを指します。これには研究目的その他のデータ収集活動も含まれます。 一斉通知は本当に最善のツールですか? ほとんどのアンケートでは一斉通知(CentralNotice)のバナーは不要です。一斉通知のキャンペーンを実施する前に、利用者トークページや利用者メール、メーリングリストやSNS(ソーシャルメディア)、適切な掲示板もしくはトークページ、井戸端(とその類型)など他の連絡広報の道筋を利用するよう検討してください。一斉通知はアンケート回答者の大規模なグループ – 数万人、場合によっては数十万人 – )に知らせる強力なツールであり、頻繁に使うものではないし、必要最小限のときに限定して使ってください。言い換えるなら、アンケートといっても「すべての人」に回答してもらうものばかりではないのです。 アンケート配信に一斉告知を使おうと考える前に、以下の複数の質問を検討してください。
中央管理を使った調査の良い使用例:
調査が承認を受けるには? 調査の審査担当は現在、ターニャ・アンディック Tanja Andic です。 審査者の注目点は特に、調査の影響、調査の質、個人を特定できる情報(Personally Identifiable Information=PII)を収集するかどうか、データの収集担当者はこの PII データをどのように扱うかです。PII の例の一部を次に示します。
調査にリンクする 他のバナー類と同様に、調査のためのバナーも例えばメタウィキなどウィキメディアのサーバ上にあるランディング・ページにリンクする必要があり、それはデータを収集するウィキあるいは定型団体のウェブサイトであって、直接、調査へリンクさせないでください。回答者は、それぞれがウィキメディアのサーバを離れるときに次の点を自覚しているかどうか確認するためです:
調査を助けてほしいんです! 提携団体は、自前のアンケートの支援をウィキメディア財団に依頼できます。surveys@wikimedia.org に連絡して、面談の予定を立てることと、そのメール連絡には関連のある情報をすべて書いてください。アンケートの支援には連絡をいただいてから最低3週間は必要で、十分に調整する時間を確保できるよう通知してください。1、2営業日内に返信がない場合は、恐れ入りますが、再度、メッセージをお送りください – もしかしてこちら側で見逃しているのかもしれません。 調査の申請をするには: 一斉通知による調査を申請する場合は、以下の情報(のうち不用な情報を除去して)必ずコメントに添えて、調査にコメントを付けやすくしてください。 これはどんな調査の話ですか?
どれくらいの回答を予想しますか? (「できるだけ多数」は通常はすぐれた回答ではなく、場合によって数十万件に達する可能性があること、アンケートツールのサーバがクラッシュする可能性があることが指摘されます。ほとんどのアンケートでは通常、200件から300件で十分です)。 アンケート用バナーを表示する対象は?
バナーを掲出するウィキと国はどこですか? これらの種類のデータを収集する予定ですか?
注記:すべての人口統計に関する質問は任意 にしてください。お勧めは人口統計に関する質問をアンケートの最後に置き、特別な注意書きを添えてこれらの質問への回答はすべて任意であると示すことです。同様に、ほとんどの国では 18 歳未満の回答者に特別な法的保護を設けています。 人口統計に関する質問をする場合は、18 歳未満(またはその国または地域の法定年齢)に個人的な質問をしないように、回答者を抽出する手段があるかどうか必ず確かめてください。 そのデータの公開もしくは共有の方法は?
プロジェクトページにリンク(アンケートのリンク元で回答者にプロジェクトの詳しい情報を見せるところ): 個人情報保護の声明にリンク**(プロジェクトページ自体でも可): アンケートにリンク: |
関連項目
- 一斉通知/申請 - 現状の方針を守る上でサポートが必要な場合にご利用ください。
- 一斉通知の管理者権限を申請
- ヘルプ:一斉通知
- 一斉通知/バナーの指針
- コメント募集/グローバル通知 - 2017年1月以降のコメント募集(RFC)