助成金:委員会
グローバル資源配分委員会(GRDC=Global Resource Distribution Committee)の詳細は Global Resource Distribution Committee/Proposal をご参照ください
地域基金委員会(RFC※、地域基金委員会、地域助成金委員会)の主な役割は、申請者に知識と専門知識を提供する戦略的思考パートナーであり、ウィキメディア財団の資金調達地域の複雑さを理解し(※=Regional Fund Committees)、地域ごとの助成金申請において資金調達を決定し、運動活動の成功を支援するための存在です。
ウィキメディア財団の助成金プログラムの要点とはボランティア委員会類が占める役割にあり、資金配分の決定に加えて申請者に指導と支援の両方を提供する点にあります。委員会の継続は運動戦略の勧告に基づき、特定の種別の取り組みに対する優先順位の設定と資金配分を担当する委員会を整備し、これには各地域のコミュニティとテーマ別の専門家が中心となります。これらのプロセスはいずれも、ローカルのコミュニティにおける既存の専門知識や新しいアイデア、必要な技能や状況の認識から、大きなメリットを得ています。
現在の委員
参加型プロセスを主導する7つの地域委員会を設立しました。
利用者名 | 地域基金委員会 | 任期の開始 | 注記 |
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FocalPoint | CEECA | 2021年10月 | |
Красный | CEECA | 2021年8月 | |
Nataev | CEECA | 2022年2月 | |
Justine.toms | CEECA | 2022年6月 | |
Nina1009 | CEECA | 2023年4月 | |
BKlen-CEEhub | CEECA | 2024年5月 | non-voting advisor, CEE Hub |
OkutS | CEECA | May 2025 | |
Anerka | CEECA | May 2025 | |
Aotfs2013 | ESEAP | 2021年8月 | |
Chipmunkdavis | ESEAP | 2021年8月 | |
Exec8 | ESEAP | 2021年8月 | |
Kunokuno | ESEAP | 2021年8月 | |
Alphama | ESEAP | 2022年10月 | |
22Kartika | ESEAP | 2022年9月 | |
GhoziSeptiandri | ESEAP | 2022年9月 | |
Kunirasem | ESEAP | 2022年9月 | |
taweetham | ESEAP | 2022年9月 | |
IvomarDos | LAC | 2023年1月 | |
marsebu | LAC | 2023年1月 | |
Superzerocool | LAC | 2023年1月 | |
Onica aguilar | LAC | 2023年9月 | |
PilarSaenz | LAC | 2023年9月 | |
Vanett Graneros | LAC | 2023年9月 | |
Fjmustak | MENA | 2021年8月 | |
Ibrahim.ID | MENA | 2023年9月 | |
Nehaoua | MENA | 2023年9月 | |
Reda benkhadra | MENA | 2023年9月 | |
روتانا | MENA | March 2025 | |
Ravan | MENA | March 2025 | |
Duaa Khidir | MENA | March 2025 | |
Aristidek5maya | SSA | 2021年8月 | |
Azogbonon | SSA | 2021年8月 | |
Aimeabibis | SSA | 2023年9月 | |
capitainAfrika | SSA | 2023年9月 | |
Dnshitobu | SSA | 2023年9月 | |
Gilbert Ndihokubwayo | SSA | 2023年9月 | |
Iwuala Lucy | SSA | 2023年9月 | |
Pellagia Njau | SSA | 2023年9月 | |
Bile rene | SSA | May 2025 | |
AdjoEsse | SSA | May 2025 | |
Husseyn Issa | SSA | May 2025 | |
Chikeme Chizurum | SSA | May 2025 | |
Effeietsanders | NA | 2021年8月 | |
Emjackson42 | NA | 2021年8月 | |
AbhiSuryawanshi | NA | 2021年8月 | |
Matthewvetter | NA | 2021年8月 | |
Redwidgeon | NA | 2021年8月 | |
Wugapodes | NA | 2021年8月 | |
Antiqueight | NWE | 2021年8月 | |
mmo | NWE | 2021年8月 | |
NickK | NWE | 2021年8月 | |
Camelia.boban | NWE | 2022年10月 | Refrained from Committee Work in FY25 Round 2. |
trondtr | NWE | 2022年10月 | |
Yger | NWE | 2022年10月 | |
Josiefraser | NWE | 2023年10月 | |
Abraham Taherivand | NWE | October 2024 | |
Astrid Carlsen | NWE | October 2024 | |
Quelet | NWE | October 2024 | |
Balajijagadesh | SA | 2021年8月 | |
medhavigandhi | SA | 2021年8月 | |
Nawaraj Ghimire | SA | 2021年8月 | |
Tarunno | SA | 2021年8月 | |
आर्या जोशी | SA | 2023年12月 | |
Nabin K. Sapkota | SA | 2024年8月 | |
Ravidreams | SA | 2024年8月 |
役割と責任
- 地域間の地域予算配分 – 地域ごとの割り当て予算額に貢献しフィードバックを提供します。
- 提案書を審査し、評価に基づいて助成金受給者が受け取る資金額を決定します。委員会は、一般支援基金の意思決定プロセスを担当します。一部の委員会は能力に基づき、迅速基金プログラムの意思決定にも関与します。
- コミュニティ資源チームや委員会内で知識と専門性、地域情勢を共有して委員会の活動を支援し、資源供与や、代表権、権限共有に関する必要な能力を構築します。
- その他、委員会の委員にお願いする可能性のある役割:
- 助成金受給者のメンターを引き受けたりウィキメディア財団基金の新規参加者を補佐すること。
- 紛争解決の役割を引き受けること。
- プログラム責任者を補佐し、助成金受給者や運動のさまざまな団体、ウィキメディアのコミュニティと意思疎通して連絡をとります。委員会が資金提供したプロジェクトに関して『ディフ』(Diff=公式ブログ)に投稿します。
- 地域単位の機会と課題を識別し、資金調達の決定とそれらを一致させること。
- ウィキメディア財団に対して資金調達の実践にして提案すること。
- RFC の他の委員の募集。
カンファレンス基金プログラム(Conference Fund)では、別の委員会を設けて各地域の代表者で構成します。この委員会は同基金の申請案について意思決定プロセスに関与し、カンファレンス主催者を支援します。
任期と在職期間
委員は2年以上4年を上限として役務に努めます(新規または経験豊富な委員が不足した場合は例外として延長)。 常に経験豊富な人材が確実に委員会に所属するよう、ローリング参加制度を導入しています。継続が必要な場合、2年の延長が認められます。
選考と専門知識
地域基金委員会の新任委員は既存の同委員会と地域資源チームの互選により決定します。
選考基準
- 対象者:
- ウィキメディアのコミュニティ参加者であること
- ウィキメディアの各提携団体の理事会のボランティア理事。退任したウィキメディア提携団体の元代表や元理事。
- 使命に賛同する組織、パートナー機関の参加者(EDU、カルチャー・アンド・ヘリテージ、ジェンダーその他)
- 当該地域で活動中もしくは専門性のある個人
- 対象外:
- ウィキメディア提携団体または現状で助成金プロジェクトに属する一般支援基金やウィキメディア提携基金または研究基金からスタッフとして報酬を受けている人(ただし迅速支援基金、イベント・カンファレンス基金、運動戦略基金を申請中の助成金受給者を除く。)
- ウィキメディア財団から助成金を受ける提携組織のプロジェクトに関係するスタップ
- ウィキメディア財団から有償の職責に対して対価を受けている人。
- 当財団助成金プログラムの申請者に対する行動要件を遵守しない人。
望ましい専門知識
- オンラインのプロジェクト類への貢献に加え、ウィキメディアの各種プログラムに関する理解。
- 共同の意思決定に貢献し、効果的に参加できる優れた能力。
- 意思疎通と紛争解決に実際的な技能を備えること。
- コメント依頼(RFC)の対象地域に関して専門性と洞察があること。
- 2030年戦略方向性の価値観と運動戦略の推奨事項に賛同すること。
- 参加型助成金制度を理解し、または学ぼうとする意欲。
- 技能や経験の共有、他者の成長補助を実際に熱心に進めてきた経歴があること。
- 資金委員会の審査業務に関連する専門的経験および/またはボランティア経験と技能(予算管理および申請審査技能など)、非政府組織の組織統治に関する経験、また共通プログラム分野の経歴として文化遺産や教育その他に携わったことがあるなど。
- 多様性と公平性、包摂性に関わりのある専門知識は(実体験を含めて)、知識の公平性を促し支え、地理や性別、年齢の多様性を高めるのに役立ちます。
多様性の要件
委員会の委員は文化や言語、ジェンダーの違いを含めた多様性を理解し、尊重します。地域委員会すなわちウィキメディア運動に属しジェンダーや言語、民族や年齢、地理等に基づいて活動する多くのコミュニティのニーズを代表し提供する存在の補佐を目指します。
委員の公募
- 委員会の募集、中欧東欧中央アジアハブ(CEE and Central Asia)2024-2025年度
- カンファレンス基金委員会の募集、2023–2024年度
- 南アジア地域の2023-2024年度委員公募
- ラテンアメリカおよびカリブ海地方、北アメリカ、ヨーロッパ北部と西部各地域の2023-2024年度委員公募
- 中東およびアフリカ地域の2022-2023年度委員公募
- ラテンアメリカおよびカリブ海地方地域の2022-2023年度委員公募
- ヨーロッパ北部西部地域の2022-2023年度委員公募
- 初回の全地域委員公募は2020-2021年
構成
規模:委員会の規模は資金調達地域の違いに応じ2024年時点で委員5-10名とします。
利害関係者の代表:委員会によっては、地域の利害関係者も参加を認められます。例えばCEECA地域基金委員会には、中欧東欧ハブ(CEE)から投票権のない代表者が参加しています。コミュニティ資源チームに関連する委員会では、他の利害関係者の参加を得ると、参加と代表性を確保できます。
審議と意思決定
- 審議もしくは会議の頻度
委員会はオンライン会議とメーリングリスト、Telegramグループを通じて意思疎通を図ります。地域委員会の一部のメーリングリストでは、外部との連絡も受け付けます。委員会の活動は月ごとに異なります。委員会の発足当初は研修に加え、年2回の選考期間における審査にも時間がかかります。その他の時期であれば、意思疎通やメンターにあまり時間を注がなくても済む場合もあります。
- 作業の使用言語
作業の使用言語は地域によって異なります。例えば北アメリカ委員会では英語、ラテンアメリカ・カリブ海委員会はスペイン語とポルトガル語、フランス語で作業し、通訳・翻訳サービスも提供しています。ESEAP委員会は作業に英語と中国語(北京官話)、日本語とインドネシア語を使います。提出した申請書がその他の言語で記してある場合は、委員会には翻訳支援を手配します。
- 検討と審議の形式
審査過程ならびに審査に採用するフレームワークの詳細は右記を参照してください: ウィキメディア・コミュニティ基金の一般的な支援資金に関する提案はどのように審査されるのですか?
- 定足数と総意
各委員会は助成金支給の包摂な決定に向けた合意形成のため、合意尺度の勾配を用います。委員会によっては申請書の審査と審議に1-2-4-Allアプローチを採用します。これは提案書の審査と審議を含めて、個別の申請は3-4段階に分かれることを意味します。審議中、調整役を務めるプログラム管理者(Program Officers)は委員会に求められた追加情報を提供します。
- プログラム責任者の役割
コミュニティ資源チーム所属の地域プログラム責任者は、管理と文書化、促進と調整、意思疎通とサービスに関して助言者として支えます。
方針と透明性
委員会の委員は以下の方針と道義(principles)を遵守して、申請者ならびに受給者との建設的な意見交換にあたります。
Committee decisions and recommendations 委員会の決定と勧告は、助成金トークページに掲載されます。各助成金申請ラウンドの終了後、委員会とプログラム管理者は会合を開き、作業の完了を評価し、改善点を特定します。
委員会で活動していない、または資格用件や行動規範に従わない場合は、委員会から除名される場合があります。
- 委員会調査とフィードバック
資源と支援
- 報酬:地域単位委員会の委員には、2ヵ月ごとに参加経費に充当する100アメリカドルずつ受給する場合があります。報酬の使途は保育料、インターネット代、交通費その他ボランティア活動を可能にする経費
- 能力開発の機会:当委員会の委員には研修を実施してDEIと評価、協議と意思決定を補佐できるようにします。委員には能力開発の機会への参加が認められ、主題は紛争の転換※1や平和的手段による意思疎通※2
の研修などが含まれます。作業部会の活動を通して、参加者の協働の各種プロセスについても実地で学びます。(※:1=conflict transformation。2=nonviolent communication。)