助成金:プログラム/ウィキメディア協定基金

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ウィキメディア協定基金

ウィキメディア協定基金とは使命に沿った組織のうち、私たちの運動で十分にその声が届いていない地域やコミュニティで活動し、ウィキメディア運動と提携して互いの事業を強化できる対象を支援します。(※=the Wikimedia Alliances Fund)

ウィキメディア協定基金はウィキメディア運動の戦略方向性に寄与する組織、なかでも知識の公平性を支持するところを対象とする助成基金です。この運動において過小評価されたり歴史上、主流から外されてきたコミュニティのニーズに着目し、それぞれの目的達成に必要な情報源へのアクセス確保に力点を置きます。私たちと活動目的が一致する組織やグループであること、提供するプログラムの目的が以下の範囲であることを条件としており、すなわちウィキメディアのローカルのコミュニティやプロジェクトとのより安定した関係構築においてイニシアティブ(寄稿者や編集者の補助、コンテンツや認知度の向上、適性開発)、政策提言の努力や戦略立案に役立つものです。

申請の手順は?
  • 申請は指名制に限定:ウィキメディア運動の趣旨に共鳴する使命を抱く非営利組織を指名し、協定基金への申請を受け付けます。指名された申請者には、申請手順の補佐を提供します。
ウィキメディア協定基金プログラムでは、どのような組織を指名申請者とするのか?
  • 助成対象地域のうち、サハラ以南アフリカ地域、東アジア・東南アジア・大洋州地域に所在する非営利組織に限定:協定基金の助成金減額にともない、2023-24予算年度の申請は助成金対象地域のうちサハラ以南アフリカ地域(SSA)、東アジア・東南アジア・大洋州地域(ESEAP)に限定します。これらの地域では、当基金と最も一貫した関与が維持されてきました。
助成金額の規模は?
  • 2023-24予算年度の当助成金の総額は 25万 USD とし、指名組織に支給します。総額をサハラ以南アフリカ地域と東アジア・東南アジア・大洋州地域の指名申請者の間で分配します。
営利団体は助成対象の指名を受けられるか?
  • 私たちの助成事業は非営利組織に特化しています。しかしながら使命を追求する組織によってそれぞれの組織の形態に適応している点は理解しており、皆さんからの申請案件ごとに影響の波及の評価をする機会を必ず設けるようにする所存です。組織の位置付けにおいて当事業の規定と異なる場合は、どうかウィキメディア協定基金のプロジェクト管理者(PO)にご連絡ください。

プロセス

基金の種別

  • プログラム面の支援とは、進行中の活動やプログラム、イニシアティブの進展について実施します。あるいはまた、フリーで無料の知識のエコシステムにおける新しい発想の具体化、新システムの育成あるいは立ち上げが対象です。パートナー組織の安定性を支える間接費として総額の30%を上限として承認します。(※:incubate=〈新システムの〉育成。overhead expenses=間接費)

申請の審査と発表

  • 指名された組織が申請すると、地域助成金委員会(Regional Funds Committees)の審査にかけられ承認を受けます。申請ガイドはこちらをご覧ください
  • 地域助成金委員は地域基金ならびに協定基金のプログラム管理者※1から支援を提供します。申請対象事業は1年単位とします。助成金受給者の皆さんは、目標達成ごとに地域助成金委員会※2の推薦を得て、助成金更新の申請をしてください。(※=Learning and Evaluation Program Officer。※2=Regional Funds Committees。)

プログラム支援への申請書と手順

申請書の英文以外の言語版(Googleドキュメント形式)
申請書の英文以外の言語版(Googleドキュメント形式)

日程表

指名制の申請団体に関する日程表は、サハラ以南アフリカならびに東アジア・東南アジア・大洋州地域が助成対象です。

Funding region 申請の〆切 審査結果の発表
サブ=サハラン・アフリカ 2024年3月1日 2024年5月3日
東アジア、東南アジア&太平洋地域 2024年3月1日 2024年5月3日
サブ=サハラン・アフリカ 東アジア、東南アジア&太平洋地域
申請手続きの補佐がスタート 2024年2月9日 2024年2月9日
受給資格の確認 2月9日 - 2024年3月1日 2月9日 - 2024年3月1日
申請の〆切 2024年3月1日 2024年3月1日
申請書の翻訳支援 3月4日 - 2024年3月8日 3月4日 - 2024年3月8日
申請書の審査開始 2024年3月11日 2024年3月11日
フィードバックを受け取る 2024年3月29日 2024年3月29日
フィードバックに対応 3月29日 - 2024年4月19日 3月29日 - 2024年4月19日
審査結果の発表 2024年5月3日 2024年5月3日
契約書に署名 2024年5月17日 2024年5月17日
第1回の送金 5月17日 - 2024年5月31日 5月17日 - 2024年5月31日
中間期の相互学習の対話 2025年1月15日 2025年1月15日
最終報告書の提出期限 2025年7月31日 2025年7月31日
複数年助成金の年次報告書の提出期限 2025年7月31日 2025年7月31日


報告

報告書の審査

受給する組織や機関にはテンプレートをお渡ししますので、以下の記入をお願いします。

  • 受給者とプログラム管理者との対話(中間期)
  • 学習レポート(完了)
  • パートナーである受給者とプログラム管理者の会話(完了)
全般的な情報 パートナーである受給者とプログラム管理者との対話(中間期) 学習レポート(中間期) パートナーである受給者とプログラム管理者との対話(中間期)
必須ですか? はい はい はい
提出の義務を負うのは? プログラム管理者(PO)はビデオ会議を設定し、会話の内容を記録。パートナーである受給者はFluxx上でその会話記録を閲覧でき、その編集が認められます。 パートナーである受給者の提携先 プログラム管理者(PO)はビデオ会議を設定し、会話の内容を記録。パートナーである受給者はFluxx上でその会話記録を閲覧でき、その編集が認められます。
いつ?[1] 助成期間の中間とします。それぞれの期日は、パートナーである受給者それぞれの企画の日程表に応じて一様ではありません。日付はポータルのフラックス(Fluxx)で確認してください。 One month after the end of the grant implementation. Once the final (or yearly) report has been analysed by the Program Officer. Between 2-4 weeks after submission.
用途はなんですか? この対話の報告書は以下のために用います。
  • 興味深い取り組みや結果、また財団もしくは受給者相互の検討を要する問題点を取り出して記録。
  • 複数の指標という視点から進捗を示すデータを集め、データ収集の努力に必要なニーズを識別。
  • 委員にとっては皆さんの企画の進捗をよりよく理解するために活用。
この学習報告書には次の2つの用途があります。
  • 成果や取り組み方、変化から鍵となる学びを取り出して記録する。
  • データを収集してまとめると地域/テーマの結果を示して、合同の振り返りの場でパートナーである受給者、財団、地域機関委員会が相互に用います。
  • 委員は将来の申請を査読するため、文脈の分析に用います。
この会話は報告書の分析を基づいた振り返りをより深めようとするものです。また財団にとっては支給先の提携者の将来の企画をよりよく支援する方法について、フィードバックを得るたまに使うものです。
記入する場所はどこですか? Fluxx(フラックス)で手続き Fluxx(フラックス)で手続き Fluxx(フラックス)で手続き
メタに公開されますか? いいえ はい いいえ

報告書の書式

プログラム管理者との対話(中間期)
パートナーである受給者が使うテンプレートと更新版。学習レポート(中間期)を提出し、その後のプログラム管理者との対話に使う
学習レポート(完了)
学習レポートに使う書式と更新版(完了、年次)
プログラム管理者との対話(完了)
パートナーである受給者が使うテンプレートと更新版で、学習レポート(完了)を提出し、その後のプログラム管理者との対話に使う


意見交換の時間

重要事項

適格性の査定

申請者である組織は全てウィキメディ財団の助成金支給の要件を遵守するものとします。審査に入る前に適合性の確認を行います。この段階はウィキメディア協定基金の代理としてプログラム管理者(PO)が担当し、必要に応じて助成金管理チームならびに地域のPOが補助します。(※=requirements for funding)

詳細情報は ウィキメディア財団の申請要件 を参照してください。

申請書の審査を受けるため、ウィキメディア協定基金の全ての応募者が遵守するべき規範として、以下に基本点をご紹介します。:

  • プログラムや活動の企画案はウィキメディア財団の使命に準拠します。
  • 当基金への申請者には申請前の実績の証明として、申請内容と直接、関連のある活動をウィキメディアのプロジェクト群やコミュニティもしくは組織群と行ったことを示していただきます。ウィキメディアのプロジェクト群もしくはコミュニティなどの導入指導を主な焦点とする申請は、申請の対象になりません。
  • 申請者はユニバーサル行動規範ならびに友好的であるべき場の方針に従うものとします
  • 若年層の安全方針(※)はコミュニティの未成年の参加者が関与する活動すべてにおいて規定する必要があります(※=Youth Safety Policy)
  • 申請者の居住国・地域とアメリカ合衆国における資金送受信に関する法規に照らし提示した活動と経費に関して合法的に資金を受け取ることができる国・地域に存在すること
  • アメリカ合衆国財務省(※1)の定義する アメリカ合衆国の制裁対象者リストSDNリスト)に該当しないものとします。(※1=United States Department of Treasury。※2=Specially Designated Nationals And Blocked Persons List。)
  • 申請者はウィキメディア財団を介して受給した資金に関してこれまで報告要件をすべて遵守しているものとします
  • 作業ならびに寄稿は倫理にかないオープンアクセスの合意のもと公開できるものとします
  • 申請は必ず将来の実施計画を対象とします
  • アメリカ合衆国内務省(※1)の定義する「ロビー活動(※2)に該当する活動は対象外です。(※1=United States Internal Revenue Service、※2="lobbying")[2]
  • 助成金の受給者は勤務時間がパートタイムを超える(週20時間超の)ウィキメディア財団の職員もしくは契約職員であってはなりません。

評価指標

  • 指標の開発は、新設した学習と評価の枠組みにおいて注力する点であり、助成金受給者それぞれに有意義なものを選ぶため、以下の各項目に着目して定量と定性の両面から指標を検討します。事業ごとに採用する変化の理論 - 事業によりどのように変化をもたらす計画か、その変化の達成度を見える化するにはどんな問いかけが必要か、またそれに回答するには収集するデータはどんなものが適切か。
  • この見方に従うと申請者と担当部署は協力しあうパートナーとなりますし、申請者はこのプロセスを通じて、指標として計測すべき対象と計測できるかできないか吟味して使えるツールを検討すること、集めたデータの分析方法の予測を立てて、結局は関与する利害関係者と共有して共に学ぶ素材となるかどうか、定義を進めていきます。

学習

新設した学習と評価の枠組みでは、単なるデータ収集にとどまらず、私たちが共同で助成対象事業の分析と学習を行う場面で使えるものを強くお奨めしています。皆さんとの思考のパートナーである私たちとしては、データ分析の空間をきちんと設ける所存ですし、それは例えば受給者とプログラム責任者の会話を媒介したり、受給者同士がピア・ツー・ピアの相互学習を 継続的に進める空間作りだったりする見込みです。これにより影響力のある戦略、学習という一般化した視点からすべての助成対象事業を振り返ることが可能になります。

追加情報

ウィキメディア協定基金の申請を予定する組織の皆さんには、ローカルのコミュニティに所属する助言者(アドバイザー)を1名決めて、申請書の作成と実施に支援を受けるよう推奨します。

ウィキメディア協定基金のプログラム管理者より、申請書の作成過程で次の各点について支援します。

  • ウィキメディアのローカルのコミュニティについて背景情報と状況のまとめを作成
  • 申請書の草稿と改訂
  • ウィキのプラットフォーム類の運用支援、例えばめたウィキメディア、メーリングリスト各種(報告関連、文書化・記録関連)
  • 協力先候補と見込まれるコミュニティの連絡先

よくある質問

過去に申請した組織はウィキメディア協定基金の指定申請者になれますか?
  • はい、受給経験のある組織も指名対象になれます。
単一の組織がウィキメディア協定基金の複数の助成金口に申請しても良いですか?
  • ウィキメディア協定基金助成金口で1件受給中の組織は、再申請はできません。
ウィキメディア協定基金と知識の公平性基金はどう住み分けますか?
  • ウィキメディア協定基金の趣旨として、より広範なフリーな知識を推進する運動における能力開発であり、ウィキメディアのプロジェクト群にもコミュニティにも肯定的な影響を与えるものと位置付けています。使命に添った組織やグループが申請するプログラム類の主眼として、寄稿者や編集者、コンテンツや気づき、技能開発のイニシアティブや政策への働きかけの努力の支援を対象とし、同時にウィキメディアのローカルのコミュニティおよびウィキメディアのプロジェクト群との安定したパートナー関係の構築と両立させることとします。
  • 知識公平性基金の支給対象はウィキメディア運動の外部の組織で、フリーな知識へのアクセスや参画をはばむ人種不平等に対処し、知識の公平性を支持するところです。5大テーマの活動範囲は広く、申請者には直接、ウィキ・プロジェクト群で活動したり、コミュニティとじかに協力することは期待せず要求することもありません。(※:Knowledge Equity Fund)
ウィキメディア協定基金では、優先するプログラムを決めてありますか?
  • 明確な影響が認められウィキメディア運動の使命と同調する発想やイニシアティブであれば結構です。「フリーな知識のエコシステム」と過小評価されてきたコミュニティを対象とした「知識の公平性」の発展を支える努力を優先する予定です。
地域委員会もしくはプログラム担当者の判断に対して、組織は再考を願い出ることはできますか?
  • 今回は、ウィキメディア協定基金に関する再審査の予定はありません。
助成金申請の最終判断はどの部署の担当ですか?
  • 助成金申請の最終決定は、地域助成金委員会が行います。(申請案件を実施する地域単位)
ウィキメディアの提携団体あるいはグループは、協定基金の指名申請者になれますか?
  • ウィキメディアの提携団体もしくはグループの皆さんには、活動趣旨が共通の組織と共同申請を検討されてはどうでしょうか、ただしその場合の助成金受給者は提携団体・グループが指名されます。ウィキメディアの参加者の皆さんの申請先は、コミュニティ基金口をお選びください。
申請書はどの言語で出すよう決めていますか?
  • 申請はどの言語でも受け付けます

注記

  1. 注記:報告日はそれぞれのプロジェクトの日程表に応じて、パートナーである受給者ごとに調整します。 受給者はFluxxのポータルで報告書提出の日程案を確認できます。これらの日付に疑問や懸念がある場合は、プログラム管理者に連絡してください。同様に、これら報告書の提出や使用の方法に疑問がある場合もお問い合わせください。
  2. https://www.irs.gov/charities-non-profits/lobbying

申請書の査読