プロジェクト閉鎖の方針

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このページには、ウィキメディア財団がホストするウィキの閉鎖(状況によっては削除)手続きについて、言語委員会が規定する方針の概要が書かれています。
言語委員会
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依頼する利用者向け
情報
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プロジェクト閉鎖(自発的)
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この方針はウィキメディア財団が提供するウィキを閉鎖(状況によっては削除)する手続きについて定めています。プロジェクト(サブドメイン、ほぼ言語版に対応)の廃止についての依頼は、言語委員会 (LangCom) の委員のうち担当を名乗りでた者によって扱われます。委員の判断に対してウィキメディア財団理事会が最終決定権を持ちます。ひとつの姉妹プロジェクト全体を閉鎖するという依頼は、めったに起こらないため、正式な取り扱いの手続きがありません。

はじめに

以前のプロジェクト閉鎖の提案には明確な方針がありませんでした。方針を決める提案は何度かなされましたが、適用されたものはありませんでした。

それ故、多くの小規模で活動のないウィキが閉鎖の提案をされることになりました。方針から外れ、一方で賛成意見 (「不活発なウィキである」)、また他方で反対意見(「"成長するにまかせよ」)を示す人たちがいました。偶然、議論に加わった利用者がしばしば決定を下し、実際の合意と正反対にさえなりえました。

この方針ではこれらの問題を以下のように処理しようと試みています:

  • 閉鎖を依頼する正当な理由を示すよう要求し、いくつかの理由については正当、もしくは正当でないと定めています。
  • 手続きを言語委員会と理事会の最終判断の管理下に置いています。

コミュニティはもはやプロジェクトを閉じることに対する権限を持たず、助言的な役割のみを持ちます。 これは、言語提案方針に沿った手順で、言語委員会と理事会の承認にも依存します。 つまり、プロジェクトを閉じるのはプロジェクトを開くより簡単ではありません。

決定はコミュニティの合意によってではなく言語委員会の委員によってなされ、理事会が最終決定権を持ちます。言語委員会は、この手続きによって意思決定がよりよいものとなり、言語委員会と理事会がウィキメディアのウィキの閉鎖を扱うのにふさわしい機関であると、確信しています。

方針

提案の種類

複雑だったり普通ではない場合を普段のものと区別するため、閉鎖の提案がなされたプロジェクトは以下の2つのどちらかに分類が行われます。

  1. コンテンツがないもしくは現状でコンテンツが存在ない正規言語版は重要ではありません。(小規模なウィキや活発ではないウィキ自体は、一般に公開である限り問題を起こしません。以前と違い、自動スパムは常にブロックされます。)
    例えば:アイルランド・ゲール語版ウィキクオート、 グアラニー語版ウィキブックスなど…
  2. それ以外のウィキ (多くの場合はより活発) で、異論や疑義がありもしくはその他の理由で一般的ではないもの
    例えば:Quality Wikimediaシンプル英語版ウィキクォート

行為の定義

  • 「wikiを閉じる」とは、データベースをロックしてスチュワード インターフェイス編集者 システム管理者 創設者 財団職員以外の誰も編集できないようにすることです。ただしどのページも一般に公開した状態を保ちます。ユーザー権限(管理者ほか)はいったん削除され、このWikiの再開時にユーザーの要求に応じて復元することができます。
    • 「ソフトクローズ」では、フロントページは、プロジェクトが現在非活動であるという報告に置き換えられますが、必要に応じて、プロジェクトの復活を試みることができます。 さらに、一部またはすべてのページが保護されている場合があります。
  • Wikiを削除するとデータベースが削除されるため、Web上では全く利用できなくなります。Wikiのコンテンツを含むXMLファイルが1件、引き続き外部で使用できます。
  • コンテンツの転送またはインポートとは、投稿履歴とともに有用な記事/ページをIncubator ウィキソースまたはベータ版ウィキーバーシティに移動することを意味します (あるいは明示的に言及される場合は別のサイトへ移動詳細はincubator:I:Importingをご覧ください。)
    • エクスポート機能がないため、ファイルはWikiに残ります。Wikiの削除時は必要に応じ、ファイルを手動でダウンロードできます。このようなソフトウェア機能が利用可能になったら、ファイルをエクスポートする必要があります。

提案

誰でもウィキの閉鎖を提案できますが、以下を行う必要があります:

  • 提案を上の2種類のどちらかに分類する(上記ご参照ください)。
  • 提案者が同時にウィキの削除を求める場合、そのことを最初の提案において明確に述べる。
  • 提案を提出した際には、当該ウィキへ直ちにその旨を伝達する。
  • 同じ言語で関連のある主な複数の国別協会へも同様に伝達を行い、支部が当該プロジェクトへの貢献に興味を持つ人々を探す機会を持てるように図ることが望ましい。言語ごとのウィキメディア国別協会を参照 (連絡する対象は主な国別協会 Main Wikimedia Chapter(s) 欄の名称に括弧がない協会)。
  • 適切な理由とは、なぜそのウィキが閉鎖もしくは消去されるべきなのかという理由を含んでいるものです。
    • 不活発であること自体は正当な理由となり得ません。不活発に付随する問題が理由となります。ウィキメディア・インキュベーターが本物のウィキのようにある程度利用できるようになった場合、不活発は正当な理由となるかもしれません[1]
    • ウィキが設立されて以来の内容の欠如というのは(一般にはタイプ1に関して)正当な理由となります。
    • 現在の言語版開設方針に適合しないというのは、正当な理由となりえません
    • ウィキメディアも言語委員会もどれが言語方言か定義しないことを念頭に置いてください。国際ISO基準は多くの場合に言語を広義に解釈することから、これに従います。一般に、そのプロジェクトが「言語 」よりもむしろ「方言 」で書かれていることを理由に、プロジェクトの閉鎖を提案するべきではありません。

決定

提案は最短で数週間にわたり、コミュニティのコメントや勧告のため公開されます。

  • しかしながらWiki閉鎖の決定につながる合理性がない議論を有害と見なした場合、言語委員会のどの委員も議論を即座に終わらせることができます。この行為は閉鎖担当もしくは他の委員の反対意見を受けると、議論が有意義と判断した委員により再開される場合があります。閉鎖提案中のwikiと関連がない場合は、その他の対応できるWikimediaプロジェクト群利用者でも、提示された根拠の査読が必要という理由で流れを妨げる議論を終わらせることがあり、その場合は言語委員を除き再開できません。
  • プロジェクト閉鎖提案の担当を引き受けた言語委員会の委員は、誰でもメーリングリストにその提案を掲載できます。正式な投票を省き、およそ1週間にわたり (または必要に応じてさらに長く) 議論します。
  • その後、担当の言語委員が決定の草稿をまとめてコミュニティと理事会に通知します。1週間の告知期間を過ぎると、最終決定権を持つ理事会の理事が問題提起を希望しない限り、決定が実施されます。

提案の承認

  • 提案が1番目の種類の場合、有用なコンテンツはインキュベータに転送されるべきです。コンテンツが有用かどうかを定義するのは困難ですが、常識を活用します。2番目の種類の場合、別の解決策がコンテンツに適切であることがよくあります。
  • バグはPhabricatorに提出し、閉鎖(および該当する場合は削除)を依頼する必要があります。
  • 当該のウィキでは、以下の形式で設定し一斉通知する必要があります。
    This wiki has been locked (see discussion). To contribute to a future wiki, see the Wikimedia Incubator project.
    ウィキテキスト:
    <div lang="en" dir="ltr" style="border: 3px solid #000; padding: 1em;">'''This wiki has been locked (see [[:m:Proposals for closing projects/Closure of WIKIPROJECT|discussion]]).''' To contribute to a future wiki, see the [[:incubator:Wx/xyz|Wikimedia Incubator project]].</div>
    
  • プロジェクトを再開するには新しい言語の要求の手続きをしますが、適用されるLanguage proposal policy|メタ:言語提案の方針はこれまでよりはるかに厳格です (現在、閉鎖が提案されているウィキのほとんどが開設された当時との比較)。

提案の却下

  • Wikiは閉鎖していません。
  • 新しい条件がある場合は、新規に提案を提出できます。まったく同じ提案は、不要な重複を減らすため同じ年には出せない場合があります。

言語委員会メンバー向けの指針

  • プロジェクトの閉鎖はチームの主な業務ではないため、一般に物議を醸すような要求は取上げられるまで待たされることをあらかじめご承知ください。代わりに電子メールの流量を減らすためにも、複数の提案を1つの電子メールにまとめるようにしましょう。

遡及性

言語版提案ポリシーの導入時に行われたように、この方針の導入時点で未終了だった提案はすべて無効になりました。新しい方針の下で誰でも新しい提案を始めることができます。

脚注

  1. 将来において、ウィキメディア・インキュベーターは、自らのウィキを持つほど大きくない一般のウィキへの場所として機能するよう意図されています。それによって、ウィキメディアが大量の小規模ウィキを抱えることはなくなりますが、代わりに"仮想的なウィキ"を持ったインキュベーターウィキを持つこととなります。

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