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Wikimedia Foundation Board noticeboard/April 2022 - Board of Trustees on Next steps: Universal Code of Conduct (UCoC) and UCoC Enforcement Guidelines/ja

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki

次のステップ: ユニバーサル行動規範(Universal Code of Conduct略UCoC)およびUCoC施行ガイドライン

ウィキメディア財団理事会のコミュニティ事案委員会は、先日行われた「ユニバーサル行動規範(UCoC)」の施行ガイドラインについてコミュニティの投票に参加された皆様に感謝いたします。(※=Community Affairs Committee)

ボランティア精査班が投票の正確性の検証を終えました。総投票数は2,283票でした。2,283票のうち、1,338人(58.6%)が施行ガイドラインに賛成、945人(41.4%)が反対です。また、658名の方からコメントをいただき、そのうち77%が英語でのコメントでした。

安全で他者を歓迎する文化の創造を目指し、敵対的で有害な行為を止めさせるため、そのような行為の標的となった人々を支援するため、さらにウィキメディアのプロジェクトにおいて善意の人々が生産的に活動できるよう、コミュニティの参加者の皆さんが示された情熱と献身に感謝いたします。

ガイドラインが未完成な段階とは申せ、当委員会に寄せられたコメントに前述は明白に述べられています。実施ガイドラインは(訳注:批准投票前に)理事会の承認審査開始に必要な段階にすでに達してはいたものの、もし投票者の皆さんがコミュニティの懸念に対応する編集をもう1段階、行うべきと見なされるなら、賛否にかかわらず、変更や編集が望ましいと思われる箇所の指摘と、またその理由についてフィードバックされるよう呼び掛けました。

当委員会はコメントを通読した財団職員より、新しい主題のいくつかが示され、その結果、コミュニティ事案委員会として財団に申し入れ、先般、集計した投票に寄せられたコミュニティの意見に基づく施行ガイドラインの改善に取り組むため、草案作成委員会の再招集と、再度、コミュニティの参加を実現するよう要請しました。

明白さのため、ご意見は4つのセクションに分類しています。

  1. 研修の種類、目的、適用範囲を明確にすること。
  2. 専門家でない人が翻訳や理解をしやすいように、言葉を単純化すること。
  3. affirmation(訳注:日本語コミュニティでも多くのご意見が出ました)という概念について、その是非を含めて探求すること。(※=確約、宣誓)
  4. 個人情報保護/被害者保護と言い分を聞いてもらう権利の相反する役割を見直すこと。

対話の中で、また特に施行ガイドラインの草案が進化する中で、他の問題が浮上するかもしれませんが、これらを有権者が懸念する主要な分野と見なし、これらの問題の検討を促進するよう、委員会より職員に求めています。財団はさらに取り組んだ後、コミュニティ再投票により施行アウトライン改訂版を評価にかける必要があり、新しい文書はその時点で公式な批准に適するかどうか確認するべきです。(※=engagement)

さらに、ユニバーサル行動規範方針(Policy)の注釈(note)3.1に対する懸念も認識しています。安全で包括的なコミュニティを支援するという所記の目的に適合した方針とするため、当委員会より財団にこの文言の見直しの促進を指示し、年末に予定された方針全体の見直しを待たないよう求めました。

参加された皆様には、このような重要かつ困難な課題について考えていただき、運動全体でより良い協力関係を築くために貢献していただいたことに、改めて感謝いたします。

草々

Rosie

ロージー・スティーヴンソン=グッドナイト(she/her)
委員長代理、コミュニティ事案委員会
ウィキメディア財団理事会